北海道新幹線が開通してから早くも半年の歳月が経過した。青函トンネルに新幹線が通るようになり、これによって北海道に渡る定期夜行列車が消えて行ったが、最近のニュースでは、新幹線開通前より乗客が8割ほど増加したらしい。これはまさに新幹線効果と言えるだろうが、冬に向かうこれからの季節、いかに旅行者を増やしていくかが大きな課題となるだろう。乗車している大部分の乗客は、札幌を目指すとは考えにくく、函館までの旅行者だろうから、道南でのイベントを増やしてより活性化していくことが急務となる。JR北海道も腕の見せどころだろうか。
津軽海峡線も静けさを取り戻している頃だろう。春から新幹線が通ったと言っても、8月までは、カシオペアが北海道に渡っていた関係で、海峡線も随分とファンで賑わっていたと聞いている。果たして「祭りのあと」の津軽線はどんな姿を見せてくれるのか。今年は、秋色が深まったころまた出かけてみたいと思っている。
さて今回も10年前の写真。
海峡線の撮影は、古くは1992年まで遡れるが、機材がデジタル化したことから、全て撮り直す気持ちで年に数回ほど出向いていた。アントンKは周りの仲間からすればデジタル化は遅く、ちょうどこの頃から、フィルムとの併用を開始した時代。まだデジタルに対して疑っていた時代であった。昔から ED75が好きだったアントンKだが、ナナゴがほぼ消滅し、今にして思えば最後の砦として活躍していたED79に、無意識のうちにナナゴのイメージを求めて撮影していたのかもしれない。掲載写真は、夏も終わり日の出が徐々に遅くなってきた時期、津軽海峡を目指し疾走する8007レ。臨時の北斗星にはヘッドマークがないことからサイド狙い。偶然にも朝日が機関車の運転室ドアに当たり無心にシャッターを切った。 Nikon D2Xsにて撮影。
2006-08-26 8007レ 夢空間北斗星 ED7912 JR東日本/津軽海峡線