冬晴れの日、久しぶりに多摩川の土手を散歩してみた。ウォーキングやサイクリングに勤しむ多くの方々とすれ違いながらの散歩。風はまだ肌寒いが、やはり日差しは心地よく確実に春に向かっていると実感できる。
対岸を見渡すと、言わずと知れた武蔵小杉の高層ビル群。そしてもう少し南に目を向ければ、これまた見慣れた新川崎のツインタワービルが一望だ。河原でサッカーに夢中の子供たちの歓声を背に、自分の過ごした遠い日々を重ねてしまった。
40年以上も前の大昔、アントンKが鉄道写真に目覚めた時代にも、この付近にカメラハイクに来ていた。今回はその時の画像を掲載してみる。新幹線と並んで多摩川を渡るこの鉄橋は今でも存在しているが、当時の貨物線はそのお役目を終え、旅客線へと様変わり。実際に貨物列車も一部見られるが、遭遇するには運試しに近いものがある。当時は引っ切り無しに上下貨物列車が見られ、フィルムがいくらあっても足りないくらいだった。デッキ付きの茶色い電機の撮影に出向き、EF12/EF13/EF15が撮影ターゲットだったように記憶している。未熟な画像ながら、当時の必死さが伝わってしまう。何故か微笑ましく感じるのは、やはりそれだけ時間が経ってしまった証だろうか。まさに「青春」そのもの、全てが輝いていたことを思い出している。
1975-05-22 3691ㇾ EF12 8 東海道貨物線:多摩川橋梁
メッカでした。放課後は自転車で仲間が集まり、ひっきりなしに行き来する貨物列車を眺めながら取り留めない話に時を忘れていたのが今ではとんでもない贅沢な時間だったと思います。懐かしい写真ありがとうございます。