JRになって早27年、近年国鉄時代を懐かしむ列車やイベント、または車輛の復活が目立ち人気を博しているようだ。数日前にも、検査で入場していたEF81の元御召機である81号機が、当時の塗装で出場したらしい。その当時は決して人気があるとはいえなかったローズピンク色の車体は、現代の車輛たちに交じってどう見えるか興味があるところ。一号編成が動かなくなった今、この81号機が再び御召牽引なんてありえないだろうが、新たなシーンを我々ファンに披露してほしい。
こうなってくると、誰もが考えるEF5861の復活。最後の走行とされているのが、都内を単機で走った2008年だから、もうすでに6年近く時間が経っている。アントンKにとって青春真っただ中の学生時代、70~80年代の鉄チャンのド真ん中にいたのが、このロクイチだった。春と秋の植樹祭時に運転されていた御召列車は、いつも国民の休日と化し、ロクイチを追って東奔西走、夢のような日々だった。これも今も現役鉄チャンの畏友たちのおかげ。良いも悪いも、アントンKはどんなに影響されたことか・・・
そのロクイチ。色々噂は絶えないようだが、この場に及んで、ロクイチ復活となったらどうだろう?昔のようにワクワクしながら撮影を楽しめるのだろうか。若き日の思い出が甦るのだろうか。今現在の鉄道趣味界の状況を照らし合わせると、どうもそうはいかない気がしてならない。新たなページを刻むより、過去帳を振りかえってそっとしていた方が、アントンKにとって幸せに思える。
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1991(H03)-01-09 9841レ EF5861 長野座敷 JR東日本/成田線:下総松崎-成田