アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

懐かしのボンネット型特急電車

2015-03-29 18:00:00 | 鉄道写真(EC)

国鉄型電車繋がりで、もう一発。

昨日の記事で、アントンKは急行型の顔が好きと書いたが、昔は全国で見ることができたいわゆる「ボンネット型」の特急電車は、好き嫌いは別として日本の鉄道車両では外せない車輛だろうと思う。ルーツをたどれば、昭和33年製造の151系まで遡り、長くは「こだま型」の愛称で親しまれてきた車輛たちになる。掲載写真は、その後登場した481系列の交直流型の電車だが、同じボンネットでも、似ているようで形状はまちまち、よりボンネットが長かった181系がアントンKは好きであった。いずれ写真を掲載しようと思っているが、今回は取り急ぎの画像で失礼する。

撮影した2009年、何でも有りの時代に突入、特急型なのに急行として、それも夜行列車としての用途。碓氷を越えられる装備を施した489系だったが、その碓氷線も廃線になり、車輛本人にとっては、さぞ不本意だったことだろう。末期の頃は、車体もボロボロになり可哀そうに思えた。

上野と金沢とを結ぶ急行「能登」。ブルトレである「北陸」とともに消えて行ったが、今では新幹線が最速2時間半で行き来している。こう考えると、また一つ時代が進んだことを実感する。

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2009(H21)-04-07   602M   急行「能登」  489系    JR東日本/東北本線:蕨-南浦和

 


急行型電車475系の終焉

2015-03-28 19:00:00 | 鉄道写真(EC)

この春のダイヤ改正で、大きく変貌を遂げた北陸地域。新幹線が金沢まで延伸して、今までの在来線の特急電車たちがこの地を追われて、転属されたり、引退に追い込まれたりと目まぐるしく変化しているようだ。人気の485系電車をはじめ、681~683系もかなりの影響を受けた。

これら特急型電車ばかり目立ってしまう中、アントンKが昔から好きだった交直流急行型電車(475系)は、ひっそりと引退してしまった。近年では、外観塗装がコストダウンによるものかわからないが単色化されてしまい、どこかの地方電車に成り下がってしまったものの、最後の最後まで、この地で生きながら得てきた事は、彼らにとって幸せだったのかもしれない。シールドビームにならず、原形を保ってくれた大目玉の先頭車がラストまで見られたことも嬉しかった。古くは153系から始まった、この威厳のあるデザインは、未だもって良いデザインだし、貫通ドアの付いた全面では、キハ82系、181系と並んでとても好きなお顔だった。何というか「質実剛健」とでもいうか、シンプルだけど、たくましく思える。

末期の写真とも思ったが、やはりここは、往年を偲ばせるものを。何度かリバイバル運転された時のもので、この時はわざわざ小松まで飛び、撮影してからとんぼ返りした記憶がある。往年とは言っても、半分以下の6両編成で何か撮影していて白けた記憶が甦る。でも今こうしてみると、直流版の165系とともに懐かしく当時を想いおこすことができて、どこか暖かい気持ちになれるのだ。

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 2006(H18)-09-23  9202M リバイバル「くずりゅう」号  475系x6 JR西日本/北陸本線:牛ノ谷-細呂木

                                              Nikon D2Xs AF-S 70-200mm f28G

 


DD51重連狂詩曲

2015-03-25 20:00:00 | 鉄道写真(DL)

体調不良と年度末の多忙が重なり、思うように動けないでいる。というか、本当の理由は、ダイヤ改正後、ちょっとぽっかり穴が空いた気分になっている。震災の時ほどではないにしろ、少し自分自身について、漠然と色々考えているのだ。岬の灯台の光を頼りに、大海原を航海している船が、光を見失い右往左往している状態。大袈裟だがそんな感じか・・・

今日は、日差しはもう春そのものなのに、北風が強く寒かった。鼻が詰り、頭が重くすぐれないでいる。

掲載写真は、ダイヤ改正で消滅した「トワイライトエクスプレス」のDD51重連の雄姿。どんな列車でも、機関車重連は魅力的に思う。特に、同形式の重連はなおさらだ。その観点から言えば、北海道の特急寝台列車は、全てが当てはまり、写欲をそそられていた被写体だった。まだしばらく臨時列車で存続するとのことだが、さてまた会いにいけるだろうか。

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2014(H26)-10-05  8001レ   DD511095         JR北海道/室蘭本線:長万部-静狩

 


青梅線の桜並木

2015-03-22 21:00:00 | 10年前の足あと

今年も各地で桜の開花のニュースが聞かれる時期になった。いよいよ春本番のこの時期、夜明けも早くなりどこかワクワクして好きな季節だった。しかし昨今では、アントンKにとって花粉症の時期と重なり1年通しても大変辛い季節に変貌してしまった。あと1か月くらいだろうか。早く落ち着いてほしい・・・

今回は、昔の写真から・・

ED16がまだ活躍していた頃、ちょうどこの時期(3月~4月)青梅線へと足を運んだ。当時まだ垂涎の的だったEF57(ゴーナナ)が健在だったから、どうしてもその合間をぬってという印象が強いが、沿線に桜の咲くこの時期は、何度となく訪れることができた。本線上の旅客列車を牽引するスターとは違い、石灰列車を黙々と牽いていたED16は、まだ駆け出しのアントンKには魅力的に映っていた。73系電車に揺られて、古里で下車、桜並木を目指した遠い日。今でもこの桜並木は健在なのだろうか。

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1976(S51)-04-18          Mc73609ほか4連         青梅線/古里-鳩ノ巣にて

                              

 


ヤノフスキのブルックナーの第8

2015-03-21 07:00:00 | 音楽/芸術

前日まで行こうか迷って、結局行ってきたので掲載しておく。

このヤノフスキという指揮者、近年名前を聞くようになってきたが、ドイツの指揮者でやはりお国物の作品がレパートリーーに並んでいる。当然ブルックナーについても全曲レコーディングが進行中であり、アントンKもいくつかの演奏に触れた経験をもつ。まあどちらかといえば、自己主張の少ない間違いのない演奏で、教科書的ともいえるだろうか。そんな印象をもっていた。しかしそんな彼も70代半ばというから、かなり音楽の中身も変わっているかもしれないという期待とともに会場に足を運んだという訳だ。

今日のオケは、ベリルン放送交響楽団。現在のヤノフスキの家族といえるオーケストラで、お互いに息のあったところも期待できる。空席の目立つホール内は、お馴染みの顔ぶれも散見できたが、やはり今ひとつの集客。これでは、演奏者、指揮者、そして我々聴衆も少しばかりテンションが下がってしまうというものだ。そんな心配をしながらの演奏会であったが、結論として、思った通りの演奏だったことを最初に書き留めておく。思った通りとは、今日のプロ、ブルックナーの第8番の魅力を引き出した良い演奏ということ。それは間違いのないところだ。早めのテンポ感を貫き、もたれることもなく、そよ風のように流れる心地よい音楽が披露されていた。新たな発見も無いことはない。アダージョにおける金管のコラール部の主題の強調などは、納得の演奏内容だった。

しかし、アントンKの好みからは、やはり遠いところにあった。大好きな楽曲だから、それだけ拘りも多くなるのは当たり前だし、そこのところは妥協できない。これが音楽鑑賞(特にクラシック音楽)の醍醐味だから仕方がないのである。

1mov.の出のところから、ピアニッシモが小さ過ぎて、低弦の主題も響かない。これは、全体に言えることで、分厚い低音が聴こえないから、音楽がこじんまりしてしまい小さく感じてしまう。「箱庭のブルックナー」といった感じか。中間部での木管のミスは、百歩譲るとしても、トロンボーンやベースを含め、低音の鳴りの弱さには、ちょっと異質なものを感じた。これは、指揮者ヤノフスキの指示なのかどうかはわからないが、音楽が広がらず、小さくまとまったイメージだったことは、全体通して変わらなかった。

先々月(1月)に、兵庫で井上道義のブル8を聴いたが、今回の演奏とは全く異なっていた。行く前からわかっていたと言えば、そうかもしれないが、やはり自分の耳で確かめたかった。そう思うと、今や日本のオーケストラも、技術的にも音響の面からも、海外のオーケストラに引けを取らなくなったということが改めてわかった気がしている。

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2015(H27)-03-18

ベルリン放送交響楽団2015年日本公演

指揮 マレク・ヤノフスキ 

ブルックナー 交響曲第8番 ハ短調

サントリーホール