写真の整理を進めていく途中、国鉄電機の更新塗装に目が留まったので、その画像を掲載してみる。
どこか印象が違うとよくよく見ると、車体上部が明るいブルーを纏った三色更新機だった。そういえば、この機関車更新塗装が始まった当初、この三色塗られて出場されてきたことを思い出した。EF65PFに限らず、0番台車やEF64なども共通にこの塗装だったはずだ。しかしいつの間にか、現在のような簡略形の二色に変わっていた。この辺の経緯は全く分からないが、鼻から更新色は度外視していたアントンKだから、未だに興味が湧かないでいる。機関車は好きだが、なかなか掘り下げて知ろうとはしないのは相変わらずなのだ。
それよりも、こんな画像を見返して思い出すのは、この時の撮影は、一眼レフのデジカメを初めて導入し、早速張り切って線路端に出たことだ。2004年の夏の話だから、ざっと20年前になってしまった。まだデジタルカメラそのものに不信感があり、それまでのフィルムカメラと併用して動いて時代。カメラは、昔からニコンを使っていて、デジタル技術は当時他社よりも遅れを取っていたことはわかっていたが、カメラシステムを入れ替えるほど余裕も無く、あるものを使おうという気持ちだった。フラッグシップ機のD1は選ばず、まずは中級機だったD100を購入してテストしたことが懐かしい。今までのレンズは共通して使えたためか、案外あっさり手に馴染んだが、現像を伴わない、撮影直後に画像確認が出来るという新鮮さは何とも嬉しかった。もちろんオートフォーカスカメラだが、当時は全く信用ならず手動でピントを追っていたことも今や懐かしくなった。
朝一番で栃木まで行きブルトレを狙い、帰りがけに栗橋付近で数本の貨物列車を撮影していた。あれから20年、撮影の核としていたブルトレは無くなり、写真のEF65PFも2000番台を名乗っている。カメラも今ではレフ機からミラーレス機が主力となり、性能も格段に良くなった。これからの10年20年、どんな景色が待っているのだろう。何時の時代も趣味を楽しめる心境でありたい。
2004-07-16 EF651060 東北本線:栗橋付近