カシオペアが団体列車として生き延びてから、早2ヶ月が過ぎようとしている。
今までとは違い週末中心の運転となり、運転そのものも激減してしまったが、牽引する機関車が、本州内がEF81に返り咲き、また道内は、新鋭のEH800やDF200の牽引ということで、特に機関車ファンにはたまらない組み合わせとなったのではないか。アントンKもご多分に漏れず、時間を見つけては撮影のチャンスを狙っているが、日程が思うようにならないのが現状だ。また相変わらずの天気で、出陣意欲を殺がれていることもある。こんな状況ではあるものの、やはり現場に出てナンボのこの趣味の世界。こんな言い訳がましいのは恥ずかしいことだ。今回は撮影シーンを思い描いて渡道してきた。
とにかく残念なのは、北海道内の機関車にはヘッドマークが装着されないこと。このことでおそらく撮影者もかなり見切っているだろうと思う。スペシャルな豪華列車である以上、やはり見栄えは重要なポイントであり、どんな理由があろうとも無理してでも付けて欲しかった。何度か撮影していて改めてそう思った次第。昔のDF50のブルトレの撮影時にも、九州内や紀勢線にはヘッドマークは無かった。個人的には、凸型より箱型の機関車が好みだから、是非とも期待していただけに残念だった。
掲載写真は、そのDF200が上り坂を全開で迫ってくるシーンを超望遠で・・
この日は朝から曇りベースの天気が続き、半ば諦めてこのポイントまでやってきた。雲の流れが早く、時より日が指すような天気に変わりつつあった。そんな落ち着かない空模様の中、定刻でカシオペア紀行がファインダーに飛び込んできたが、今まではDD51が重連牽引だったカシオペア編成を、いかにハイパワーのDF200だといっても単機牽引では苦しそう。屋根から噴き上がる排煙は凄まじく、地響きのようなエンジン音とともに大迫力なシーンが目の前に展開された。被写体のパワーと迫力に負けじとシャッターを切り列車を見送ったが、ご覧のように写真としては失敗に終わった。
お叱りを覚悟で掲載したが、画面に対して被写体が大きく入り過ぎていて大変窮屈であり、これはアントンKの好みではない。機関車前面のガラスの映り込みには、PLフィルターが有効なのか。もっとも電化区間では、機関車をここまで大きく撮り込むことは無理だろうから、撮り慣れていないと言ったらそれまでだが、長年撮っていてもダメダメな部分が露呈してしまった悪い例。
しかし客車を牽くレッドベアDF200。これは魅力的には違いない。