アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

飛び出す絵本のように・・「鳥海」号撮影

2013-04-30 17:26:55 | 鉄道写真(EC)

長野で169系を撮影後、午後からは、高速道で一気に上信越~北陸~日本海東北道と北上する。連休初日にしては、道路は至って順調、全般に横風が強く走りにくかった程度で、後は予定通り山形を目指すことができた。途中天気が良ければ、あれこれと、寄り道を考えていたが、こんなときに限って予報は的中してしまう。北に向かえば向かうほど、厚い雲に覆われてきているので、あっさりと寄り道は諦め、そのまま山形を目指すことにした。

翌28日は、「あけぼの」の撮影に間に合うように起床。しかし、ここも天気予報通り、朝日は拝めずかなり暗い雲が垂れ込めていた。当然、鳥海山は見えず、今にも雨が降りそうな空気に包まれている。相変わらず海からの風が強く、かなり寒い。こんな状況なので、当初の予定より北上し、2021レは金浦でやることに・・撮影地には、朝連メンバーのH氏がすでにスタンバイされており、何とカマで草刈りをしているではないか!どんな状況でも前向きな彼には、いつも本当に頭が下がる。それに引き換え、この状況に半ばどうでもよくなっている自分が恥ずかしかった。

気を取り直して、まずは2021レの撮影をこなす。まだ5時台だからどうにもならないが、ISO1600での撮影となった。中々厳しい状況だ。いったい何時ごろ晴れてくるのだろうか?ここで、H氏は、予定通り鳥崎へ行かれるとのことで、この金浦を離れた。さて自分はどうするか?晴れれば迷うことなく鳥崎だが、曇りとなると9011レは、なるだけ大きく撮りたいと思っていたから、結局ここへとどまることにした。通過時間が迫る中、ゆっくり明るくはなってきているのだが、とても太陽までは出るに至らなかったので、接近戦カブリツキ構図で迎え撃つことに相成った。と同時に、北へ行けば天気の回復がより早いことがわかった。つまり、秋田以北なら晴れる可能性は高いと踏んで、ここで撮影後は、大館付近まで行き、再度撮影しようという気になっていた。

9011レは、ほぼ定時に結構な速度で通過していった。昔懐かしい(多分昔と同じもの)HMが掲げられていたが、やはり団臨とはいえ、6連の24系では見た目も短かく感じてしまう。ここに終結した20人ほどの同業者たちは満足がいったのだろうか。最後の最後まで、撮影構図が決まらず、アントンKの周りを三脚を持ってうろうろしていた連中がいたが、いくら同じ目的だとはいえ、撮影直前で擦り寄ってこられても、あまり気持ちの良い感じはしないのだ。仲間内でワイワイやるのも楽しくて良いのだが・・

撮影後、ゆっくりと車を出し空を見上げながら北へ向かう。途中道を間違えたため、多少時間のロスはあったものの、秋田の時点ですでに9011レを抜き去ったようだ。高速を降りて、何度か撮影しながら北上しても良いが、(実際に追っかけをしている同業者をたくさん目撃した)撮影回数より、確実に晴れると思われるところで1回撮影したいと思うようになり、しばらくぶりの糠沢まで行ってみることにした。ここはかつて好んでよく行った場所だから、ここで曇られたら、本望くらいの気持ちで行けばよい。結局、列車通過30分くらい前には撮影ポジションに立つことができ、予報通り、ここでは、晴れベースに天気は変わり、モチベーションもますます上がってきた。前面HMに光が入った写真が撮りたいという思いだけで、ここまで来てしまったが、通過10分前になって、目の前の青空バックに遊びたくなってしまい、「ぶらし撮り」の構図を探し始めた。かなりNGの確立が高い撮り方だが、遠路走ってきてそんな思いが湧き上がってしまったからには、チャレンジするしかないのだ。運転疲れも諸共せず、HMに集中しシャッターを連写する。まだ春浅い比内の空をバックに、厳しいヒサシ付のパーイチが飛び込んできた。「国鉄型パーイチ見参!」とでもタイトルしようか・・

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2013(H25)-04-28        9011レ  EF81138  鳥海           JR東日本/奥羽本線:糠沢-早口

                                                Nikon D300  AF-S  28-300mm f/3.5-5.6G VR

                                                                                                                                            (トリミング有り)


さようなら169系

2013-04-28 23:24:31 | 鉄道写真(EC)

このGW前半は、長野から新潟~山形~秋田~青森と時計廻りにJR東日本管内をぐるっと一周してきた。連休に入る前は、数々の遠征に対する弊害が発生し、気持ちの上で出掛ける直前まで安心できなかったが、見切り発車のごとく、未明にはアクセルを踏んでいた。

まずは、この三連休で完全引退となる、しなの鉄道の国鉄型169系電車。最近もう3輌湘南色に塗装を塗り替えて、6両にて運転されるとあって、一度は撮影したかった電車だ。2往復の運転の内、本日は行程の都合で、最初の1往復しか狙えないため、しょっぱなの上りがメインとなる。この日長野は、風はそこそこ強かったが、天気は安定していて、大変清々しい陽気となり、撮影地に色々迷ったが、やはり電柱の内側から1回はやらないと思い色々探し回った。撮影までのしばしの時間、駅前の「かぎもとや」で、大もりを喰い、漬物でお茶を飲み、しばらくぶりの軽井沢を味わう。何だか普段忘れ去られていた少々贅沢な時間を過ごしたように感じてしまった。気を良くして店を出て、早々にカメラを構えると、まもなく踏切が鳴り出し、とても綺麗に整備されている169系が6連で目の前を通過して行った。「急行」の表記も誇らしく見え、やはり6連なら往年を偲ぶに足りるか?

また馴染み深かった電車が一つ消えようとしている。

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2013(H25)-04-27       9602M    急行「志賀」  169系x6       しなの鉄道 : 中軽井沢

                                Nikon D4  AF-S  Nikkor 200-400mm f/4G ED VR II+TC-14BS II

                                                                                                       (三脚・脚立 使用)トリミング有り

 


EL重連の魅力

2013-04-24 20:12:36 | 鉄道写真(EC)

やはり、最近のスキャン画像から1枚。

秋臨で運転されていた「エルム」が、交流区間ED75の重連になるというので、福島まで遠征した時の1コマ。当時、通常「エルム」は、ED75牽引で、当然HM付きで運転だったから、今回のように重連でも、マークは掲げるという腹積もりで向かったが、ご覧のようにノーマークで登場。現地で偶然あった、I氏と落胆したことを思い出す。それも、この列車何かの理由で140分遅れで通過したようだ。(当時のメモによれば・・)その当時は、随分悔しい思いで、それ以後ずっと「お蔵入り」のコマだったが、今こうして見ると、それなりによかったかなと思えるから不思議だ。まあ、それだけ時間が経ったということだろうか。

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1989(H1)-11-02       8008レ ED751035+1036  エルム     JR東日本/ 東北本線:松川-金谷川

                                             Nikon F3P  MF Nikkor 300mm f/2.8S PKR


湘南色165系の終焉

2013-04-22 19:50:35 | 鉄道写真(EC)

このGWには、各地でイベント列車や記念列車が走り、どれを撮影しようか迷うところ。しかしアントンKとしては、やはりしなの鉄道で催される169系さよなら運転は外せない。何だかんだ言って、この165系電車のこと、583系と並んで新性能電車(すでに死語?)の中で一番好きかもしれない。3月に撮影に行った時は3輌と寂しいものだったが、今回は、もう1編成湘南色に直して6輌で走行するとのことだから、行ってみたくなってきた。イベント列車は、あまり好まないが、最後となれば、やっぱ拝みに行かなくてはと思いだした。できれば、撮影だけでなく、録音機を持って乗車してみたいが、さてどうなるか・・

写真は、最近スキャンした中からの1枚。大型前照灯が付いている原形クモハ165先頭の6連の普通電車。現在のしなの鉄道のものは、シールドビームのお顔しか残されていない。1両でいいから、大型に戻してくれたらどんなに良いか・・

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1989(H1)-11-10               165系 Mc165ほか6連    JR東日本/上越線:津久田-岩本

                                    Nikon F3P  MF NiKKor 180mm f/2.8S   PKR


寝台特急「鳥海」運転

2013-04-20 18:06:47 | 鉄道写真(EC)

大型連休が迫ってきたが、この連休に1日だけ限定で、寝台特急「鳥海」が運転されるらしい。もっとも団臨としての運転で、一般客は乗車できないのが、前回の「出羽」と同じ形である。「鳥海」といえば、国鉄時代は、上野-青森を485系1000番代で結んでいた長距離電車特急が思い出深いが、その後、「あけぼの」の補完列車として夜行列車に転身し、ブルトレとして運転が始まった。今回のルートは、上越~信越~羽越~奥羽線経由だから、当時の運転ルートと同じになるが、当時からのダイヤよりかなり遅めに下ってくるようだ。客車は、もちろん24系を使用とのことだが、編成が6連でいささか寂しさを隠せない。ま、夜行列車自体が、貴重で珍しくなってしまった世の中だから、編成の長さまでとやかく言うのは、ヤボな話か。

写真は、現役時代の特急「鳥海」。今回は下りのみの運転だが、写真は、上り列車で上野行きになる。岩木山の山影に隠れそうな夕日を浴びながら、南下する2022レ。現在の「あけぼの」と全く同じルートを走っていたが、列車番号まで現在と同じとは面白い。

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1996(H8)-07-13     2022レ   EF81135  鳥海        JR東日本/奥羽本線: 川部-無牛子

                                         Nikon F3P   MF  Nikkor  300mm f/2.8S  RVP+1

                                                                                                                         (三脚使用)