早いもので3月も残すところ数日となり、桜満開の便りが相次ぐ季節となった。毎年行ってきた桜絡みの撮影紀行は、今年に限っては中々大掛かりには出られず、ちょこまかとスポット的撮影に終始している現状だ。今年も今の時期安定した天気に恵まれず、晴天至上主義のアントンKには辛い日々なのだが、予報と自分のスケジュールをにらめっこして、無理して作った合間にカメラを構える際どさも快感に変わりつつある。
全国的なダイヤ改正を迎え、旧い車両たちの引退や廃止が止まらない。北海道では、ついにキハ183系特急気動車が引退すると聞く。国鉄末期に登場して以来30年以上、厳しい環境の中走り続けた訳だから、後継に譲ることも当然だろうが、道内の路線そのものの存続をも含めて危惧しているファンは、アントンKのみならず数多く存在しているはずだ。東日本では、185系「踊り子」廃止の時点では、相当話題を呼んでいたと思うが、それに比べて今回の651系電車の定期列車廃止はあまり人気がないようである。それより細々と残留していた和田岬線の103系電車引退の方がお若いファンにはインパクトがあるようで、SNSが賑やかだったように感じた。
ここでは、在りし日のキハ183系特急車を掲載しておく。この時は、SLニセコ号撮影のため、遠征を繰り返していた時代で、撮影の合間に現われた修学旅行臨であり、特急車でそれも長編成の列車が目の前に現れた時、絶句した覚えが蘇るのだ。
1989-06-04 9010D 臨時 キハ183系 函館本線:然別-銀山