今年は、鉄道車両の新陳代謝が加速しているように思える。それもそうだ。国鉄からJR化されて来年で35年。民営化後に登場した車両たちも、そろそろ車体更新等の時期を迎えているのかもしれない。そして今の時代に合わない車両は引退という方程式でもあるかのごとく、今年は次々と車両引退の話題が上がっているのである。
春のダイヤ改正で、長年活躍してきた「踊り子」からの185系電車の引退は、TVニュースにまでなっていたが、今度は、215系やE217系電車の引退が始まっている。215系とは、通勤時の大量輸送を目的とした電車で、朝夕のライナー向けに長年運転されてきた。しかし日中の運用は無かったようで、効率が悪く時代にそぐわないと判断されたのだろう。アントンKにとっては、国鉄時代の電車ならともかく、形式にEが付く電車の廃車とはいまだに信じられない気持ちなのだ。十分に第二の人生を歩ませていける車両だと思えるのに、今の時代の流れからしてとても不運に感じてしまうのである。
掲載写真は、その215系登場時の営業運転前に実施された試運転列車の画像。近郊型電車の113系のグリーン車が連なったイメージで、当初はなかなか個性的に思えたが、何しろデザインが好みでは無く、写欲は湧かなかった。
1992-03-24 試9852M 215系電車試運転 JR東日本/東海道本線:東戸塚-保土ヶ谷
Eが付くのはE217系からでした。
訂正致します。