杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

トレジャー・オブ・エンペラー 砂漠の秘宝

2012年03月17日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2009年製作 中国/台湾 105分

古代遺跡の盗品を悪党から取り返しているチャオ・フェイ(ジェイ・チョウ)は、師・トゥから砂漠の“伝説の古城の宝”の地図を見せられる。地図を狙う財宝ハンター(エリック・ツァン)に人質に取られたトゥの娘ランティン(リン・チーリン)を助けに向かったチャオは、謎の男たちの襲撃から逃れ、ランティンと共に古城を目指すが・・・。

『グリーン・ホーネット』のジェイ・チョウ(この作品では小栗旬に似てたな)と『レッドクリフ』のリン・チーリンが主演なのに、B級色たっぷり。というか、内容は洋画のパクリ(オマージュと言った方がいいのか)じゃないの。

『ジョーズ』でお馴染の効果音の登場に?となり(しかも砂漠が舞台で海無し)、財宝ハンターの仲間の男がかぶる帽子とチャオの持つムチは『インディ』そっくり。また古城の内部描写や地図を奪って逃げる少年の存在も『インディ』っぽい。そして少年が楽器を弾くのは『マリアッチ』風ときたもんね

チャオはランティンと幼馴染のようだが、砂漠の守護者と関係があるらしい。しかも冒頭に出てくる砂漠での闘いは長を決めるもので、彼は負けて砂漠を離れたようだが、後にそれはわざと負けたのだと分かる。責任を逃れ自由を愛する男ということなの?

地図を盗んだ少年のボスは実は女性で、チャオは現守護者を慕う彼女に利用された形だ。こんなの三角関係でも何でもないじゃないかぁ
財宝ハンターを古城へ導く男はといえば、過去の冒険で友を亡くし生きるためにある忌まわしい経験をしたようだ。そんな彼が再び古城へ向かったのは死に場所を求めたから・・って謎めいた男風にそそっておいてそれはないんじゃないのぉ

とにかく彼らの冒険の目的や動機付けは観ている側をすんなりと納得させるには弱いのだ。 
そもそも古城を守る亡霊?たちが棺桶の中の「玉」で消滅するってどうなの?あの棺桶に入っていたのは誰?など疑問は置き去りのままで終わってしまったんだな。

包帯男とのバトルシーンはありえなさ過ぎて笑えるけど、砂漠でのアクションはそれなりに面白かったし、例え砂漠にロングスカートで冒険に出たってリン・チーリンは並はずれて美しかったけれど、筋書きとしてはやや無理くりな感じでした。

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