日本劇場未公開 イギリス/ハンガリー 108分
クリスマスの夜にアルベルト伯父さん(ネイサン・レイン)から、ちょっと変わったくるみ割り人形(声:シャーリー・ヘンダーソン)をもらった少女メアリー(エル・ファニング)。実はその人形は、悪いネズミの王(ジョン・タートゥーロ)から魔法をかけられた、おもちゃの国の王子( チャーリー・ロウ )だったのです。NCと名乗る王子とおもちゃの仲間たちといっしょに彼の王国に行くことになったメアリー。昔は平和だった王国は、今は黒い煙で空を覆うためおもちゃが焼かれていました。メアリーは仲間たちとおもちゃの国を取り戻そうとするのですが・・。
チャイコフスキーの「くるみ割り人形」をもとに綴られる、3Dファンタジー作品。(但しレンタルなので2D鑑賞)総製作費・80億円以上をかけた大作なのに批評家から酷評され日本では未公開の憂き目に遭ったようで・・
個人的には昔読んだお話が映像で甦ったような懐かしさを感じ
たんですけど。
バレエは鑑賞したことが無いし音楽も通して聴いたことはないけれど、映画の設定の違いは乱暴者の少年が少女の兄ではなく弟であることとネズミの王の母が登場することかな?
メアリーは想像力豊かで感受性の強い女の子。夜も忙しく家にいない両親に寂しさを感じています。そんな彼女の寂しさを埋めてくれるのは父の伯父のアルベルトの楽しいお話。でも父は彼の影響を受けて現実離れする娘を心配しています。
くるみ割り人形(NC)の魔法が解けた夜の冒険は朝になってみれば居間のツリーの倒壊に変わっていて、その理由を問いただされて正直に冒険の話をしたメアリーは嘘をついていると思われ傷つきます。伯父に対して娘に悪影響を与えるから近づかないで欲しいと言う父(リチャード・E・グラント )に、伯父は父が少年時代に大切にしていた「宝物」の話をします。それは父にも想像力豊かな子供時代があったことを気付かせます。彼らの会話にフロイトや相対性理論が出てくるのは賛否両論があるかもしれませんが、私はその切り口がちょっと新鮮でした。伯父さんの風貌も「あの人」に似せてたのかな?こんな遊び心は結構好きだったりします。
そんな大人の事情はともかく、メアリーは弟のマックス(アーロン・マイケル・ドロジン)と再びNCの国に出かけることになります。但し、マックスは玩具を壊す乱暴者としてネズミの王に気に入られて連れて行かれるのですが
しかしマックスもおもちゃの王国で子供たちがお気に入りのおもちゃを取り上げられ泣き顔なのを見て心が痛みます。「他人のおもちゃを壊すのは悪いこと」と気付くのです。さりげなく教訓を組み込んでいるのが上手いなと思いました。
ネズミの王は威張っているけど母親である女王(フランシス・デ・ラ・トゥーア)に依存してます
要はマザコンね。 王子の魔法が解けると再び母に頼み、メアリーにより再び人間に戻ると尻尾を巻いて逃げだそうとします。この辺はお伽噺らしい単純さですね
メアリーの家の豪華さは恵まれた暮らしをしている階級を象徴しているように見えます。ドレス姿のエル・ファニングがとても可愛らしかったな
おもちゃの国の焼却工場の描写も迫力があり、ネズミの王のバイクやヘリは男の子受けするスタイリッシュなものです。もちろんあの有名な曲の数々も劇中に流れ(というかところどころミュージカル仕立て)、VFXや特殊メイクもいかにもお金かかってそうで、物語の世界観を旨く表現していて、どうしてこの映画が酷評されたのか不思議
古典的名作に現代をMIXしたのが受けなかったの?バレエに興味のない私には丁度良い面白さだったのになぁ。
皆で力を合わせて王国を取り戻した後、メアリーは自分が夢の中にいて現実に帰らなければならないことに自ら気付きます。でも彼女が大人の扉を開けたのかといえば、それもちょっと違うかな。
子供時代の豊かな想像力を思い出した父は娘に夢の話を聞かせてと言い、伯父さんは人間の友達を彼女に紹介します。それは王子そっくりの少年で・・・いえ、きっと王子なのでしょう。
クリスマスの夜にアルベルト伯父さん(ネイサン・レイン)から、ちょっと変わったくるみ割り人形(声:シャーリー・ヘンダーソン)をもらった少女メアリー(エル・ファニング)。実はその人形は、悪いネズミの王(ジョン・タートゥーロ)から魔法をかけられた、おもちゃの国の王子( チャーリー・ロウ )だったのです。NCと名乗る王子とおもちゃの仲間たちといっしょに彼の王国に行くことになったメアリー。昔は平和だった王国は、今は黒い煙で空を覆うためおもちゃが焼かれていました。メアリーは仲間たちとおもちゃの国を取り戻そうとするのですが・・。
チャイコフスキーの「くるみ割り人形」をもとに綴られる、3Dファンタジー作品。(但しレンタルなので2D鑑賞)総製作費・80億円以上をかけた大作なのに批評家から酷評され日本では未公開の憂き目に遭ったようで・・

個人的には昔読んだお話が映像で甦ったような懐かしさを感じ

バレエは鑑賞したことが無いし音楽も通して聴いたことはないけれど、映画の設定の違いは乱暴者の少年が少女の兄ではなく弟であることとネズミの王の母が登場することかな?
メアリーは想像力豊かで感受性の強い女の子。夜も忙しく家にいない両親に寂しさを感じています。そんな彼女の寂しさを埋めてくれるのは父の伯父のアルベルトの楽しいお話。でも父は彼の影響を受けて現実離れする娘を心配しています。
くるみ割り人形(NC)の魔法が解けた夜の冒険は朝になってみれば居間のツリーの倒壊に変わっていて、その理由を問いただされて正直に冒険の話をしたメアリーは嘘をついていると思われ傷つきます。伯父に対して娘に悪影響を与えるから近づかないで欲しいと言う父(リチャード・E・グラント )に、伯父は父が少年時代に大切にしていた「宝物」の話をします。それは父にも想像力豊かな子供時代があったことを気付かせます。彼らの会話にフロイトや相対性理論が出てくるのは賛否両論があるかもしれませんが、私はその切り口がちょっと新鮮でした。伯父さんの風貌も「あの人」に似せてたのかな?こんな遊び心は結構好きだったりします。
そんな大人の事情はともかく、メアリーは弟のマックス(アーロン・マイケル・ドロジン)と再びNCの国に出かけることになります。但し、マックスは玩具を壊す乱暴者としてネズミの王に気に入られて連れて行かれるのですが

ネズミの王は威張っているけど母親である女王(フランシス・デ・ラ・トゥーア)に依存してます


メアリーの家の豪華さは恵まれた暮らしをしている階級を象徴しているように見えます。ドレス姿のエル・ファニングがとても可愛らしかったな

おもちゃの国の焼却工場の描写も迫力があり、ネズミの王のバイクやヘリは男の子受けするスタイリッシュなものです。もちろんあの有名な曲の数々も劇中に流れ(というかところどころミュージカル仕立て)、VFXや特殊メイクもいかにもお金かかってそうで、物語の世界観を旨く表現していて、どうしてこの映画が酷評されたのか不思議

皆で力を合わせて王国を取り戻した後、メアリーは自分が夢の中にいて現実に帰らなければならないことに自ら気付きます。でも彼女が大人の扉を開けたのかといえば、それもちょっと違うかな。
子供時代の豊かな想像力を思い出した父は娘に夢の話を聞かせてと言い、伯父さんは人間の友達を彼女に紹介します。それは王子そっくりの少年で・・・いえ、きっと王子なのでしょう。
