2019年10月11日公開 フランス=ベルギー 98分 PG12
76年、フランス最後の植民地ジブチで、子どもたちを乗せたスクールバスが武装組織にジャックされる事件が発生。テロリストたちは同志である政治犯の解放と、フランスからの独立を要求する。仏政府は、事件解決のため極秘裏に編成した特殊制圧チームを派遣。指揮官のジェルヴァル大尉(アルバン・ルノワール)をはじめ、トップクラスのスナイパーで結成されたチームは、一斉射撃によるテロリストの同時排除という前代未聞の作戦を立案するが、現地駐留軍や事態を穏便に収束させようと動いている外交筋との連携がうまく行かず、膠着状態が続く。そんな中、生徒たちの身を案じた女性教師ジェーン(オルガ・キュリレンコ)は、軍関係者の静止を振り切り、単身乗っ取られたバスに乗り込んでいく。(公式サイトより)
1976年、当時フランスの植民地だったジブチで遂行された人質救出作戦にインスパイアされたサスペンスアクションで、フランスの対テロ特殊部隊「GIGN」の正式導入前の伝説的な作戦の一部始終を、緊迫感たっぷりに描き出しています。
まだ幼く行動が読めない子どもたちを無傷で取り戻すには、複数いる実行犯を“同時に”射殺しなければなりません。そんな離れ業をやってのけたスナイパーチームですが、待機中にヨタ話をしたり屁をこいたりするユルさはいかにもフランス人らしいというかしかし、いざ射撃となった時の緊張感は、まさに一瞬で空気が変わります。
上層部の判断の遅れが現場に混乱と危機感を生じさせるのは、どこの国でも同じですね
最初に行動していれば、余計ないざこざを招くこともなく解決しただろうにと思わせる展開です。
ファヴァート将軍は上層部と現場の間に挟まれた中間管理職的立場ですが、保守的というより決断力がない(責任をとりたくない)感じだったな~~。 演じるヴァンサン・ペレーズは「花咲ける騎士道」のファンファン役の俳優さんですが・・・気付かなかった