杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

野生の島のロズ 吹替版

2025年02月14日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2025年2月7日公開 アメリカ 102分 G

大自然に覆われた無人島に流れ着き、偶然にも起動ボタンを押されて目を覚ました最新型アシストロボットのロズ(綾瀬はるか)。都市生活に合わせてプログラミングされ、依頼主からの仕事をこなすことが第一の彼女は、なすすべのない野生の島をさまよう中で、動物たちの行動や言葉を学習し、次第に島に順応していく。そんなある日、雁の卵を見つけて孵化させたロズは、ひな鳥(濱﨑司)から「ママ」と呼ばれたことで、思いもよらなかった変化の兆しが現れる。ひな鳥に「キラリ(鈴木福)」と名付けたロズは、キツネのチャッカリ(柄本佑)やオポッサムのピンクシッポ(いとうまい子)ら島の動物たちにサポートしてもらいながら子育てという“仕事”をやり遂げようとするが……。(映画.comより)


アメリカの作家ピーター・ブラウンによる児童文学「野生のロボット」シリーズを原作に、野生の島で起動した最新型ロボットが愛情の芽生えをきっかけに運命の冒険へと導かれていく姿を描いた、ドリームワークス・アニメーションによる長編アニメ映画。(映画.comより)

「リロ&スティッチ」や「ヒックとドラゴン」のクリス・サンダース監督。
まさに子供向けの内容ですが、画的には大人も十分楽しめました。
ロズは綾瀬さんの声の印象が強過ぎて重なってしまいましたが、他の声は「え?柄本佑だったの??」みたいな違和感なく入り込めました。😁 

事故で?無人島に漂着したのは最新型アシスト・ロボットです。
ラッコに起動ボタンを押されて目覚めた彼女(ロボットに雌雄がるのかは不明ですが)は、自分が仕える主人を探し回ります。島にいるのは野生動物だけですから、彼らがロズを恐がったり嫌がったりしてもお構いなしです。ビーバーのパドラー(山本高広)の家を悪気はないにせよ壊してしまったり、ピンクシッポの子供たちとのやりとりも笑えます。

言語解析機能で動物の言葉もわかるようになった頃、ロズは雁の巣に落っこちて親鳥と卵を死なせてしまいます。一つだけ無事だった卵を狙う狐のチャッカリとの争奪戦(このシーンもなかなか楽しい)を経て、孵った雛を育てていくことになります。キラリと名付けたひな鳥をチャッカリやオポッサムのピンクシッポも協力します。捕食する側のチャッカリとされる側のキラリの間に生まれる感情はロズに芽生えたそれと同じ「家族」への愛情です。
ロズの優しさに触れ、怪物として彼女を拒絶していた動物たちも島の“家族”として受け入れるようになります。

餌やり・泳ぎを教える・飛び方を教えるという3つの使命を実直に果たそうとするロズはまさに「母親」そのものに見えてきます。雁の仲間から拒絶されたキラリを鷲のサンダーボルト(滝知史)に頼んで飛び方を教えてもらい長く飛べるようになったころ、渡りの季節がやってきます。その直前にロズが親鳥と兄妹を死なせてしまったことを知ったキラリはロズにわだかまりを否めません。
渡りのリーダーのクビナガ(千葉繁)に認められ巣立っていくキラリを見送るシーンはウルっと来ますね。

渡りの途中で嵐に遭ったキラリたちはロズが作られたユニバーサル・ダイナミクスの温室 に避難しますが、侵入者と見なされ攻撃を受けます。パニックになる仲間たちの中で冷静なキラリをクビナガはリーダーと認め、自らが犠牲となって雁たちを逃がします。

島に残ったロズは動物たちと共に厳しい冬を迎えます。チャッカリと共に凍えそうな動物たちを暖かな「家」に避難させるロズ。大騒ぎの動物たち(そりゃ食物連鎖が一堂に会するのだから当たり前)をチャッカリと熊のソーン(田中美央)が諭します。

春が来て雁たちが戻ってきた頃、回収ロボットのヴォントラ が島にやってきます。
逃げるロズを助けようと動物たちは力を合わせてRECOを撃退しますが、ロズはヴォントラに捕らえられ、RECOの爆発で森に火災が起きてしまいます。

ロズを救おうと輸送機に侵入したキラリは、記憶を消去され停止したかに見えたロズを見つけて必死に呼びかけます。キラリの愛がロズの心に届きシステムが復旧します。ヴォントラを破壊して輸送機の爆発から逃れる二人。
一方、チャッカリたちは協力して火を消し止めます。

戦いは動物たちの勝利でしたが、ロズは動物たちと島を再びの攻撃から守るために、ユニバーサル・ダイナミクス社に戻ることを決意します。寂しがるチャッカリにピンクシッポやソーンが仲間がいると慰めます。ロズはキラリにまた戻ってくると約束して回収されていきました。

数か月後。ユニバーサル・ダイナミクス社の温室で働いていたロズをキラリが訪ね再会を喜び合う二人の姿で幕を閉じました。

ロズのせいで親や兄弟が死んだことを知ったキラリはロズを拒絶しますが、一番弱い個体だった自分が生き延びたのもまたロズが守ってくれたからだと気付いて彼女に感謝を伝えます。それはキラリの成長の証でもあります。
心を持たないロボットのロズの中に芽生えた感情が家族への愛であり自分の居場所を見つけたことも素敵な点でした。それにしてもあんなに多機能のアシストロボットがいたら欲しいぞ😀 
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