田中悟の片道旅団

大阪で芝居と弾き語りをしています。

景色

2009年10月21日 | 日記
 景色

壁を乗り越えようとすると
心が少年になる
幾つになろうが心が本当に若返る

だた幼き日々と違うのは
好奇心だけでは
心が飛び跳ねなくなっているとゆうこと
現実を知り続けた心が
乾いた土の様にひび割れているのだ

それでも

少年の目になれば
老兵の心にも期待が輝く

そしてまた人生の壁をよじ登る

何も知らない少年の頃よりも器用によじ登るのだが
登りきった後で
壁の向こうに広がる殺風景な景色にがっかりすのである
「そこにはまっこと何もない・・。」
そして自分が心底哀れに思えて
壁のこちら側に落っこちてしまうのだ

そこからは
暫く這い上がれない・・

けれど

何度も壁から落っこちながら
老兵は気付く

殺風景なのは壁の向こうに広がる景色でなく
己の心のあり様だったのだと

壁の向こうに世界があると思うな
心のあり方なのだ
それで景色が決まるのだ

老いも若きも少年も
落胆することなかれ

やがて心が普通に弾みだす


コメント
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