田中悟の片道旅団

大阪で芝居と弾き語りをしています。

逃避行

2009年10月15日 | 日記
 逃避行

約束しようか?

なんてこと

言ってる俺の馬鹿野郎

時間潰しの公園で

現実逃避の毎日さ

誰かが歌う

『午後4時の工場のサイレンが鳴る』

だけど心の中に狼はいない

現実逃避の果てに

また現実

公園を出たら

少しだけ新しい明日に近づいてたらいいな

もう約束はしないって約束だけどね

泥水飲んで

鉄を喰らうよ

でもいつか

必ず僕は綺麗な心になるよ

それだけ

密やかに想うよ

優しさを有難う

心の中にそれだけが

残っているから

大丈夫
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君は深海魚

2009年10月15日 | 日記
 君は深海魚

君は遠い外国の

深い海で泳ぐ深海魚

白身魚のマーメイド

おいらは機械の国で

生まれ育ったヒューマノイド

ヒューマノイド型の人間猿

コンピューター制御の厨房で

成魚の君をボイルする

耳から消えない機械のノイズ

知ってるかい?

俺達は天国出身の魂なんだぜ

天国に帰る切符はないけど

予約はすでに完了さ

君は遠い天国で

羽を休める真っ白な天使

おいらはオイルで汚れた

老いるのおいら

いつか飛んで行くよ

君のもとへ

背中に羽が生えるその日まで

機械に埋もれて

ガチャコンガチャコン言いながら
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欲乏自由詩

2009年10月15日 | 日記
 欲乏自由詩

欲望捨てちまったら

何にも残らなくて

何にも残ってないから

空っぽの木偶の坊さ

それでこのまま

風にまかせて歩く寸法さ

よたよた

よたよた

与太話

金、かね、カネ、

どっかに金でも落ちてないかね

ってまたそんなこと言ってらぁ

金さえあれば、

金さえあればって・・・

言いかけて

続きの言葉は飲み込むぜ

よくよく考えりゃ

欲なんてもん

人間ならば際限ないさ

そいつを捨てちまって

何にもなくなって

何にもないから愛が欲しいですって

神様に祈ってんだから

おいらは幸せな馬鹿野郎でござんす

このうたは

愛を乞う

欲乏自由詩でございやす
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