月とクロネコ

　月とクロネコ

「朝までずっと話さないか？」って
言ってみたけど おいら一人で
ロックグラスの中 氷が回る
回る・・愛す

「今までもっとちゃんとしてれば
人生はもうちょっと上々じゃないの？」
君の台詞しかと受け止め
シカトしてみた

６月の雨
８月の雲
少し痩せた月を
屋根の上でクロネコと見つめる

一体何やってんだろう？

愛はもう消えちまってサヨナラ
君がいなくなり 強がりだけ覚えた
溺れた夢 うなされがちな夜な夜な
恋なんて懲り懲りさ
これからはもう 一人で生きてくよ・・・
なんて嘘だけれど

夜は長く果てしないのさ
銀河鉄道乗り遅れてみた
切符は窓に 捨てた思い出
アンドロメダまで

哀愁の風
最終の駅
俺の痩せた影を
月明かりにクロネコがまたいで行く

落ちぶれてんじゃねえよ！

愛はもう逞しくって嫌になる
君がいなくなり リアルにも慣れてきた
溺れた夢 いまだに見てる魚さ
恋なんてさっぱりさ
けどこの頃 君の愛を知ったよ・・・
なんて本気かどうか

愛はもう消えちまってサヨナラ
君がいなくなり 強がりだけ覚えた
溺れた夢 うなされがちな夜な夜な
恋なんて懲り懲りさ
これからはもう一人で生きてくよ・・・

なんて嘘だけれど