田中悟の片道旅団

大阪で芝居と弾き語りをしています。

命のお話

2012年07月14日 | 日記


生まれたその年の暮れ(生後5ヶ月)に、僕は突然高熱でうなされたそうです。

年末の夜中に救急車で運ばれたのですが、その夜に限ってどこの病院もいっぱいで受け入れ先がなかなか決まらず、やっとのことでとある小さな病院に受け入れられました。

非常に危険な状態だと診断され「外国から輸入したばかりの良い薬があるから」と大きな注射をされて翌日から僕の身体はパンパンに膨れ上がったそうです。

年が明け、更に容態が悪化する僕を両親が強引に退院させ、家の近所の病院に連れて行くと…

「風邪ですね」

ということで、すぐに治ったらしいです。

その後、最初に入院した病院の医師が無免許だったということで逮捕。当時、世間でも話題になったそうです。

やがて月日が流れ、その事件の裁判の決着がついたというニュースを偶然にTVで見たのは、僕が小学6年生の時。

「危ない目にあったけど、あの時唯一受け入れてくれた病院だったから。そう思うと…色々考えたけど被害者・遺族の会には入らなかった」という話を母からその時聞きました。

「ふーん」とうなづく6年生の僕は、身長162Cm体重50キロの元気な野球少年。

「お陰様で元気で生きてるからね」と母親。



それから更に月日が流れ、昨日は誕生日でした。
僕は夏生まれのくせに、何故だか年始になると毎年ひとつ年を取った気分になるんです。
昨日ふと思ったんですけど、年の瀬からお正月に掛けて…それが僕のもうひとつの誕生日なのかも知れないなと。
だから年が明けると年齢がひとつ上がった気分になるのかも知れませんね。


命のお話。


大切にしたいです(^-^)
コメント (4)
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