自分 VS 自分、と書くのと、
自分 対 自分、と書くのでは何か違いがあるだろうか。
「VS」は戦いや競い合いで、
「対」は対峙とか向き合うという感じがします。
練習、練習、練習の日々。
弾き語りの練習を始めた頃はたっぷり孤独を感じました。
芝居の世界で生きてきたからか、
常に周りに人がいました。
稽古場に行けば、共演者、演出家、スタッフがいて、
共同作業としての稽古やリハーサルがある。
勿論一人でも稽古はします。
稽古場に入る前の一人の稽古、つまり稽古に対する準備ですね。
この準備がいかに大切か。
でも、それだって全体の稽古を前提にした話。
弾き語りのように一人で表現行為に臨む場合は、
一人稽古の次が即本番ですから、いつもプレッシャーにさらされます。
プレッシャーが嫌なら、
プレッシャーを感じないメンタリティで臨めばいいだけなんですけどね。
要は考え方次第。芝居や音楽に限らず全ての仕事に通じることかも知れません。
ただ、
僕はどうやらプレッシャーが好きなようです。
「追い込む」とか好きなんです。
「特訓」とか大好き。
でも「追い込まれる」のは大嫌いな我侭な性格。
自分で自分を追い込むから叱咤激励御免という方針。
少年野球やってた頃から自分の練習メニューは自分で作りたい派だったので、
元来、団体活動には向いないのかも知れませんね。
芝居の世界に入って漸く協調性のカケラぐらいを身に付けることが出来たのかも知れませんが、
それにしたって我侭な性分は簡単には治らず、
我侭さは年齢とともに激しくなり、
今ではすっかり「自分対自分」の世界に偏りがちです。
必然と言えば必然。
でも、
人は一人で生きている訳ではない。
ソロでパフォーマンスをしていても、
周りには人、人、人。
練習は一人でも本番になれば沢山の人との共同作業です。
何よりお客様に見て頂くことを前提にしているのですから、
ステージは自分だけの世界じゃない。
ステージに立つまでが「自分対自分」の世界なんだと思ってます。
コーチも演出家も監督もいない。
稽古場にいるのは自分だけ。
自分のコーチは自分。自分が指導する対象も自分。
だけど一歩世間に出れば我以外皆師匠。
なんか堅苦しいこと書いたけど、
そうか、そうですね、もっと周囲の人に意識を向けよう。
優しさとか思いやりとか関心とか、
そういうの忘れがちな自分がいます。
自分を追い込む姿勢で人には接しないようにしなきゃ。
愛ってなんなのか?
そんなの分らなくていい、悟ってたまるか。
その上で言いたい、
愛だろ、愛。
BEA'S CAFE
【日時】3/16(土)19時オープン19時半スタート
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【場所】BEA'S CAFE
【出演】山田智史 田中悟 ツーストローク 西川哲矢