田中悟の片道旅団

大阪で芝居と弾き語りをしています。

なんちゃって短歌集9

2012年10月07日 | 短歌

インディーズ映画を作る手法にて君と僕との日々が始まる


 窓際にテーブル置いて肩並べパスタを食べたあのワンルーム


雨の日は絵具で塗った街の色すべてが水にとけて優しく


 器用でもなくて不器用でもなくて何でもなくてそれでも生きて


優しさに照れないようになるまでの時間が僕に必要だった


 とんがったピースを押さえ手を切った感覚さえも忘れる涙


心には小さな穴があいていて微妙にぶれて僕をかたどる


 透けて見たオレンジジュース越しの空だからと言って夕暮れはまだ


喜んでくれるあなたの優しさに笑える言葉拾い集める


 彼女ってどうして月のきれいさを夢中になって話すんだろう






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