
2003年に上演したONE WAY TRIP Vol.2『屋上バックヤード』。
先日、ようやく編集が終わって、電子書籍としてネットにUPしました。
で、ちょっと不思議な体験を…(って怖い体験じゃないですよ(^-^))
後半のとあるシーンで、ある登場人物が唐突に猫の話題を口にするんですけど、
当時、自分で書きながら「なんでここで猫の話題なんだろう?」って思ってたんです。
勝手に登場人物がそう話し出したので、僕はそれを写し取ったみたいな感覚。
こういう感覚はよくあるのですが、それでも「何で猫なんだろう?」と。
唐突に話題を変えて、相手の話をはぐらかす為の台詞だったので、
まあいいかと、その時はそのままにしてたんです。
そして、約10年の歳月を経て読み直したら…
「あ、そうか!だからここで、この人物は猫の話題を出したんだ!!」
と自分で自分の書いた台詞の意味を発見した次第。
そのシーンと、その台詞の伏線となるシーンに、それぞれ新しい台詞を今回の編集で足しました。
不思議ですね。
キャラクターに書かされていたんですね。
その台詞の真相を作者である僕は当時見落としていた。
そのことに10年たってようやく気付いたということですね。
「このシーンで話題に出てくる猫って…そういう意味だったのか!」と。
台本は生きている。
そして永遠に未完成なのである。
ちょっと、しびれた体験でした(^-^)
屋上バックヤード
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