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田中悟の片道旅団

大阪で芝居と弾き語りをしています。

声の魔法

2012年03月25日 | 日記
【2月26日のツイッターより】
早めの昼食をとりながら、何気にTVをつけたら『笑っていいとも増刊号』で“倍音”の話をしてました。めちゃくちゃ教養的で勉強になりました。“倍音”には前から興味があったので、大きなヒントに。演技に使えるので今日の稽古からまた楽しみが増えましたよ~♪



詳しい説明はちょっとパスさせて頂きますが、倍音には『整数次倍音』と『非整数次倍音』の2種類があって、簡単に言うと『整数次倍音』とはクリアな音で、『非整数次倍音』はノイズに近い音のことです。
クリアだから綺麗、ノイズに近いから綺麗じゃない・・・というわけではなく、それぞれに良さがあります。

人間の声にも倍音があって、『整数次倍音』を含む声はやや高尚な印象を与え、『非整数次倍音』を含む声は親近感を与えるそうです。

前回の公演で、僕は探偵の助手を演じましたが、
皆さんと一緒に謎を解く前半は『非整数次倍音』で台詞を話しました。少しでも皆さんとの距離が近くなるかなと思って。謎が解かれてゆく後半は『整数次倍音』で。少しでも明確な説明が出来るようにと思って。
場面によって声の響きを使い分ければ、よりドラマチックになるかも知れませんからね、その可能性に賭けました。

ちなみに『非整数次倍音』を含む声は誰にでも簡単に出せます。大切なことをそっと囁くように話す時、人の声は自然に非整数次倍音を出しているそうです。

では、皆さんも『非整数次倍音』を含む声で、そ~っと囁いてみましょう・・・



「あのね、ここだけの話なんだけど、いつもあなたには感謝してますよ。ありがとう。」



どうでしょうか?きっと素敵な『非整数次倍音』になっていただろうと思います。

これは役者だけが使えることではなくて、日常で誰もが使える声の魔法ですね。
囁かなくても普通の声量でも大丈夫。要は大切なことを大切に話そうとすれば、人の声は相手に親近感や安心感を与える響きになるってことですね。

「おはようございます」「いらっしゃいませ」「少々お待ち下さい」「ありがとうございました」「お疲れ様でした」「ただいま」「おかえり」「いただきます」「ごちそうさま」「おやすみなさい」

普通のことも大切に話せば日常はきっと優しさで彩られることでしょう。
技術論じゃなくて気持ちひとつで出来る小さな声の魔法ですね。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
確かに (とり)
2012-03-25 13:23:06
舞台を見終わったあとで、隣に座っていた友人と、アリスの田中さんに親近感を感じた~という話をしてたんです。
きっと雰囲気で人柄の良さが出てるんじゃないかーとか、田中さんの人柄もきっと良い人に違いないとか話しました(笑)
声の出しかたにも工夫があったんですね!
次回の舞台では、その辺りも意識して楽しみたいです!(^○^)
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ありがとうございます! (サトル)
2012-03-25 15:44:20
>とりさん
ありがとうございます(^-^)
是非とも僕の人柄も良い人ってことにしておいて下さいませ(笑)。

声に関しては、稽古期間中に「倍音」の応用を思いついたのでとてもラッキーでした。これは僕の財産になると思います。日常でも役に立つことだと思いますしね♪

僕は演技マニアなんです、きっと。
自己満足の雑学だったとしても創意工夫を積み重ねていれば、より良いパフォーマンスをお届け出来ると信じております♪

次もとても楽しみです。
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