2009年5月24日(日曜日)
昨日はすごく疲れていたのに、
布団に入ってから、
腕が痛み出し眠れなくなってしまった・・・
まるで腕がちぎれるような痛みに加え
だるくて重くて泣きそうになった。
痛み止めと睡眠薬を飲んで、
なんとか眠りに就いた・・・
今日も、ときどき思い出したかのように腕が痛む。
シップはかぶれるので、ボルタレンゲルをぬって、
なんとか痛みをごまかしているけれど、
ほんまにずつないわ・・・
さて昨日から
韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)・前大統領が自殺と
いうショッキングなニュースが報じられている。
多くの疑問を残したまま、真実はまた語られず・・・
国民に政治不信という火種に油を注ぐことに
ならないことを祈るばかり・・・
http://www.asahi.com/international/update/0524/TKY200905240162.html
盧前大統領自殺、弔問に列
政府や検察に批判、国民葬に
【ソウル=箱田哲也】
盧武鉉(ノ・ムヒョン)・前大統領の死を、
多くの韓国国民は素直に受け止められないでいる。
自殺から一夜明けた24日、
ソウルや盧氏の地元をはじめ、全国各地に設けられた
弔問施設に長い列ができた。
疑惑捜査で盧氏を追い詰めたと批判されている
政府側や検察当局は、矛先をかわそうと躍起だ。
政府は24日、盧氏の葬儀を「国民葬」とすることを決めた。
「まだ1時間はかかるみたいだ」。
ソウル中心部に設けられた焼香所に続く列で、
すでに2時間待っているという40代の男性会社員は、
険しい表情で語った。
「保革の政治路線の問題ではない。
捜査に権力者の意向は働いていたのか。
前大統領の死を機に、みんなが
大韓民国のあり方を考えるべきだ」
すぐ近くでは警備の機動隊員に激しい言葉を浴びせる人たちも。
「なぜお前らは道をふさぐのか。
前大統領を死なせて恥ずかしくないのか。警察は権力の犬か」
韓国のMBCテレビは、主催者発表として
24日夕までにソウル中心部の1カ所だけで
10万人以上が弔問したと伝えた。
盧氏側関係者によると、
地元の金海市烽下村には約15万人が足を運んだ。
退任後の大統領経験者が軒並み不幸な末路を
たどってきた韓国でも前例のない「前大統領の自殺」は、
現政府や与党、検察当局に重くのしかかっている。
政府は23日に緊急閣議を2回開いたのに続き、
24日も臨時閣議を開いて、
大統領経験者としては06年の崔圭夏(チェ・ギュハ)氏
以来2度目となる国民葬の開催を決定した。
7日間の弔問期間が有力で、葬儀は29日前後になる見通し。
国民葬は国葬に準じる扱いで、葬儀費用の一部を国費負担する。
韓国メディアは「早々と国民葬を打ち出すことで
批判をかわす狙いがある」と指摘する。
検察内部では4月末の盧氏の事情聴取後、
一線の検察官を中心に拘束すべきだとの声が
強まっているとされたが、自殺の報が入るとすぐに
「在宅起訴の方針だった」との情報を流し、
高まりつつある検察の責任論をやわらげようと試みた。
しかし、李明博(イ・ミョンバク)大統領が23日、
烽下村の焼香所に送った弔花が届いていなかったことが判明。
何者かが妨害した可能性があり、
政権に対する空気は厳しさを増している。
そんななか、北朝鮮の朝鮮中央通信は24日午前、
盧氏の死去を初めて伝えた。
「報道によると、5月23日午前に死亡したという」
「内外のメディアは彼の死亡の動機を、
検察の圧迫捜査による心理的負担と関連づけて報じている」
という慎重な言い回しで短く報じた。
北朝鮮がこの機に乗じて李政権を批判すると、
逆効果になりかねないことから、
韓国社会の動向を見極めようとしているとみられる。
http://www.asahi.com/paper/editorial20090524.html
盧前大統領の死―隣国の政治の悲劇を思う
思いもかけない、何とも悲痛な結末である。
1年あまり前まで韓国の大統領だった
盧武鉉氏が亡くなった。
きのう早朝、自宅の裏山に警護員とともに登り、
岩場から落ちた。
家族あての短い遺書を盧前大統領は残していた、
と側近の弁護士が明らかにした。
自殺と見られている。
盧氏は在任中の収賄の容疑者として検察の聴取を受けた。
会社を経営する後援者が盧氏の妻や親族に
640万ドル(約6億1千万円)の資金を渡したが、
絶大な権限が集まる大統領制のもと、
大統領への賄賂(わいろ)として問うべきではないか、
との判断からだ。
「退任後に知った」などと盧氏は容疑を否認していたが、
身内が受け取ったことは認め、自分のホームページで
「民主主義や正義という言葉を述べる資格は失った」
と記していた。出頭時も「面目ない」と国民にわびた。
検察が盧氏の法的処分をどうするかを決める
最終段階での死である。
今回の盧氏周辺の資金疑惑は、韓国の国民に対して、
これまで以上に政治への深い失望を与えてきた。
地縁や血縁、学閥が幅を利かす。
日本もそうだが、政治とカネが切り離せない。
そんな社会を変えてほしい。
盧政権は、国民のその熱い期待にこたえるべく
登場したはずだった。
全斗煥、盧泰愚の両元大統領は自身が腐敗に問われ、
続く金泳三、金大中元大統領は、
いずれも子息が不正資金の受け取りで断罪された。
それもあって盧武鉉氏は裏取引のない透明な政治を唱えた。
人権派弁護士として活躍し、対立する野党からも
カネに清潔と見られる庶民派だった。
かつて政権と検察の癒着が激しかったが、
盧氏は検察の独立を保証し、
陪審制導入を含む司法改革を支えた。
過去の権力犯罪の解明にも切り込んだ。
そういう盧氏も旧弊は断ち切れなかったということか。
「歴史の清算」を目指したのにできず、
司法の裁きに耐えかねたのだろうか。
韓国では早速、捜査が強引だったとの批判が噴き出している。
政界対立の火種にもなりかねない。
だが、今回の悲劇をそうさせるべきではない。
世界は未曽有の経済危機にある。
輸出に頼る韓国経済もまた、たいへんに苦しい状況だ。
ここで政治も対立を深めてしまってはよくない。
朝鮮半島の安定を望む日本にとっても、
まず韓国が安定してほしいし、存在感を高めてもらいたい。
曲折はあっても、韓国には独裁から
民主への一貫した流れがある。
そしてこの20年あまり、民主主義を深めて
市民社会を成熟させ、経済の発展という
輝かしい成果をあげてきた。
こうした実績を踏まえ、
政治の安定に歩みを進めてほしい。
それが、盧氏の死を無にしない道ではないか。