長い夏休みが終わり、新学期が始まるその時に、
自殺するこどもたちがふえるという。
「いじめている」という感覚すら持っていないのは、
こどもたちだけではない。
学校や、保護者のなかにもあるのではないだろうか。
「いじめられるこどもが弱すぎる」
などと、平気で言える感覚が恐ろしい。
偏見と差別のない社会をめざそうと生きてきたが、
痛ましいニュースを目の当たりにすると
心が折れそうになる。
こどもたちの「助けて!」という心の叫び声を
聴き洩らさないようにしたい・・・
『新学期も君を支えるよ 自殺防止へ学校やNPO取り組み』
http://digital.asahi.com/articles/ASJ8S3VM7J8SOIPE009.html?iref=comtop_list_edu_n03
夏休み明けごろに増える子どもの自殺を防ごうと、
学校や民間団体が取り組みを進めている。
夏休み中の子どもの様子を把握したり、
駆け込み寺となる居場所を提供したり。
「命を絶たなくても、君を支えてくれる人がいる」。
そんなメッセージを届けたいという。
*****中略*******
■「逃げてもいい」
内閣府は昨年、過去42年間に自殺した子どものデータを
日付別に分析し、公表した。
18歳以下の1万8048人のうち、
9月1日(131人)が突出していた。
このため、文部科学省は今年7月8日、
児童や生徒を対象にした夏休み前のアンケートや、
休み明け前後に踏切で見回りをすることなどを学校側に通知した。
東京や神奈川、愛知のNPO法人などは今月23日、
共同宣言を発表。
「学校は行かなくてはいけない場所ではない」
「君が逃げるなら、逃げ場を探す」と訴え、相談窓口を紹介している。
共同宣言を呼びかけたNPO法人「ユース・ガーディアン」(東京)の
阿部泰尚(ひろたか)代表は
「命を絶つという手段を選ぶぐらいなら、学校から逃げてもいいんだ。
学校に行くのが正解とは限らないことを、
多くの子どもたちや保護者に伝えていきたい」と強調する。
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■いじめ自殺防止のための共同宣言(要旨)
学校に行きたくなかったら、行かなくても良い。
学校は行かなくてはいけない場所ではないから、
君にとっての地獄なら、行かなくていい。
うまく説明できなくてもいい、泣いてもいい、
ただ、教えて欲しい、何があったのか? 何が起きたのか?
もし、今、話すことがつらかったら、
話せる時まで、私たちは待ちます。
命はリセットできない。
想像して欲しい。君が居なくなってしまったら、
君の大好きな人たちは、どれだけ悲しむか?
君をいじめていた人たちは反省するのか?
守れなかったと悔やむ大人や友だちはどれだけいるのか?
きっと、いじめが自殺の原因だったと、なかなか認めてもらえない。
誰も罪を償わない。しばらくすれば、忘れられてしまう。
ならば、逃げよう。
逃げる場所は必ずある。
逃げる場所がわからなかったら、きけばいい。
もしも、君が戦うのなら、このイジメ撲滅宣言に賛同した
全ての団体と全ての人たちが、君を徹底的にサポートする。
もしも、君が逃げるなら、このイジメ撲滅宣言に賛同した
全ての団体と全ての人たちが、君の逃げ場を探す。
私たちは、君が声をかけてくれないと、
君を見つけ出すことはなかなかできない。
だから、教えて欲しい。
私たちは、君の話を聴く。
私たちの中には、君の元へ駆けつけて、直接助ける人も団体もある。
だから、ちょっとだけ勇気を出して、連絡して欲しい。
近くにいる大人にでもいい、相談して欲しい。
もしも、イジメが近くで起きているなら、教えて欲しい。
イジメられている本人が、声をあげられないかもしれないから、
声をあげられる人は、声をあげて欲しい。
一人では大変なら、私たちに連絡してくれればいい。
必ず、その勇気に報いるサポートをする。