2010年7月28日(水曜日)
天才ラットのニュースを読んだせいか、
かしこすぎるラットに、地球が侵略されてしまう
SFじみた夢を見てしまった。
「バイオハザード」のアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)
といっしょに天才ラットを退治しているのはわたし・・・
普通に日本語で話し合っていたのを今、思い出した。
さすが、夢だね・・・
きっと先日、バイオハザードⅣアフターライフの
予告編を観たからかな・・・
それにしても怖い夢だった。
さまざまな薬品を投与されるうち、
どんな薬にも負けない、強いラットができあがり
しかも天才だから、人間を操るようになるのだ。
で、正義の味方のはるみちゃんが果敢にも
フマキラーを手に、ラットに立ち向かう・・・
いつのまにか、アリスが
「はるみ! こっちよ!」と手を引っ張って
ビルの陰に逃げ込むのだ・・・
と、そこに「お~い!お~い!」とわたしを呼ぶ声が・・・
あれ?健さん・・・な~に?・・・
答える自分の声で目が覚めた。
人類のためとはいえ、
天才ラットを20年もかけて作り出すことに
ちょっと脅威を感じている。
植物であれ家畜であれ品種改良によって
より丈夫なものやおいしいものが、わたしたちの
生活をうるおすことにつながっているのは確かだ。
いまはラットだけれど、それが人間に対しても
行われるとしたら・・・
クローンの研究がすすみ、
天才クローンが誕生したら・・・
物語や映画の世界だけのお話で
終わって欲しいけれど・・・
http://www.asahi.com/science/update/0727/TKY201007270578.html
ほぼノーミス「天才ラット」誕生 東海大、30年かけ
賢いラットを実験で選び出し、95世代かけ合わせて、
「天才ラット」を誕生させた。
東海大学が30年がかりで育てた。
普通のラットは学習能力の実験で360回中、
多い時は8割以上失敗するが、「天才」はほぼノーミス。
殺虫剤や農薬など化学物質が学習能力に与える
影響などを調べる実験に役立ちそうだ。
「天才」は、30秒ごとにレバーを押さないと
軽い電気ショックを受ける実験で、
学習能力の高かった個体同士を繰り返し、
交配してつくった。
「賢さ」が安定するまで約20年かかったという。
天才ぶりはこの実験で実証済みだ。
普通のラットは、毎日30分、レバーの押し方を教えても、
360回のうち100~300回は失敗する。
一方、「天才」は360回中、失敗は平均で5回ほど。
水の中を泳いでゴールを探す記憶力の実験などでも、
一貫して好成績を出すという。
「天才」を使えば、化学物質の影響が効率的に
調べられると期待される。
化学物質を与えて失敗が増えれば、学習能力に
影響があったと判定できるからだ。
普通のラットは1匹ごとに知能の差が大きく、
数十~数百匹で実験しないと影響が分からない。
一方、「天才」は学習能力に悪影響があれば、
失敗がはっきり増えるので、少ない数で影響が分かるという。
子どももほぼ例外なく、「天才」なので、
妊娠中の親に化学物質を与えて、生まれた子どもの
能力を調べれば、胎児への影響も調べられるという。
シックハウス症候群を起こすホルムアルデヒドを
親が取り込むと、子どもは成長してから学習能力や
平衡感覚が落ちることが分かったという。
東海大の渡辺哲教授(公衆衛生学)は、
研究機関やメーカーに共同研究を呼びかけている。
(杉本崇)
◇ラット 野生のドブネズミから生まれた。
成長すると、大きいものは体重500グラムを超える。
大きく、生きたまま観察しやすいため、
薬の実験などに使われる。
体重が10分の1ほどのマウス(ハツカネズミ)は、
遺伝子の研究など幅広い実験に使われる。