2010年7月25日(日曜日)
今夜は佐藤GWAN博さんのライブ・・・
ぜったいあんたは感動すると思うから聞いてな・・・
と友人からメールも届いた。
名古屋から久々に日帰りしていた妹の見送りもせず、
冷たい姉さまは、ライブにかけつけました。
ライブの誘惑には勝てなかった・・・
許せ! 妹よ!
GWANさんのライブは初めてだし、
ワクワク・ドキドキときめくわたし・・・
「フォークBarヒロキ」という
十数人も入れば満員御礼になるお店でのライブです。
壁に飾られた、ボブ・ディランの写真や
映画タクシー・ドライバーのポスター、
古いLPレコードのジャケットの数々が今はもう
セピア色となりつつある懐かしい時代へといざないます。
そんな会場のちいさなステージでポワンといつのまにか
始まっていたライブ・・・
人懐こい笑顔そのままのGWANさんの
あったかくてやさしい歌声は聴く人のこころのなかに
ポッと小さな灯りをともすように、
そっとそっと忍び込んできます。
目をつむると歌の世界がそのまま、
まぶたのスクリーンに鮮明にうかんできて
雲のうえにちょこんと腰掛けて
聴いているような気分にさせられます。
まるで絵本をよんでもらっているように
いつのまにか自分がとっても小さな子どもに
なっていました・・・
けっして饒舌ではないけれど歌と歌をつなぐあいまに
語られるGWANさんの言葉もまた、やさしくあたたかいのです。
次は8分の曲です・・・ブレヒトの詩に曲をつけました・・・
と紹介してはじまった歌は、一変して言い知れぬ
哀しみと憤怒が嗚咽を漏らすほど、心を締め付けられました。
16歳の貧しい少女がひとり、屋根裏の冷たい片隅で
子どもを産み落とし、死なせてしまった・・・
ほんとうに彼女だけが悪いのだろうか・・・
あなたも同じ人間じゃないか・・・
同じ社会でくらす人間じゃないか・・・と訴え続ける8分・・・
世界の片隅でひっそりと生きているのに
誰も気にかけないような出来事に、耳を傾け声を聴き続けてきた
これもまたGWANさんの世界なのでしょう。
アンコールの2曲が終わったあとも立ち去りがたく
打ち上げにも参加してしまいました・・・
久しぶりに顔をあわせたご近所のさっちゃんや
みっちゃんもいて、ライブいじょうに
楽しくもりあがりました。
パク・テオクさん、パク・スンジャさんのふたりの
韓国の女性とも知り合い、韓流ドラマの話でも
すっかり意気投合!
女優さん?というぐらい、きれいなお二人でした・・・
やっとたどり着いたパソコンの前で、
ライブの余韻にひたりながら、心地よい疲れに
ウツラ・ウツラしそう・・・なわたし