福井新聞に北小学校の校庭にある「土公さん」の記事があった。
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/101331.html
この土公と呼ばれる塚状の林は、学校が隣接する気比神宮の飛び地。
校庭内にあるが、れっきとした“境内”だ。
「主祭神・伊奢沙別命(いざさわけのみこと)が最初に降り立った場所。
702年に社殿ができるまでは、この場所を祭祀場としていた」
と同神宮の福本祐喜宮司(56)。
こんもりした林はいわば、気比神宮始まりの地なのだ。
****************************
この土公さん、弘法大師・空海にもゆかりがある場所。
空海が唐に渡る前にこの氣比神宮を訪れ、
航海の安全を祈るためが祭壇を設けて
7日7夜の大業を修した場所だと言われている。
土公さんには、ぜったい登ったらあかんにゃで・・・
と、小さいころから言われてきた。
こどもたちのあいだでは、
登ったら、罰が当たるとか祟りがあると噂していた。
今は、土公さんの周りに柵が張り巡らされているけれど、
昔は柵なんか、なかった。
秋になると、土公さんの大きな椎の木には、立派な椎の実がなる。
この椎の実も食べると罰が当たって、腹いたを起こす・・・
なんて言われていた。
北小学校のこどもたちにとって、気比さんの杜は
遊び場所でもあった。
春には、シロツメクサを編んで長い縄をつくったり、
四つ葉のクローバーを探して回った。
シービービーもいっぱいあった。
9月の気比さん祭りには、教室のすぐそばに
サーカスのテントが張られ、窓から見えるのだ。
3年生の時、クラスにサーカスの団長さんのこどもが
転入してきた。
団長さんがみんなを招待してくれて
サーカスの見物をしたのも思い出の一つ。
冬には、誰も歩いていない雪で埋まった参道に足跡をつけたり、
雪の上にみんなで倒れて、人型をつくったりした。
土公さんのニュースを読んで、昔が懐かしくなった。
これも歳をとったせいなのかなぁ・・・