Under construction

有限会社 あさだ建築のブログ。
日常や住にまつわる様々なできごとの感想を綴っています。

低炭素住宅認定制度。

2013-01-25 13:09:50 | すぎぼーのログ:職場
こんにちは、すぎぼーです


ご存知の方も大勢いらっしゃると思うのですが、去年の12月4日、低炭素建築物認定制度という税制優遇措置、容積率緩和・・等のメリットが受けられる制度が始まりました。

が、これも、理解には一筋縄ではいかない制度です。(少なくとも、すぎぼーはさっぱりわかりません

一番理解に役立ったのが、日経BP社さんがマーケティングソリューションの資料に作られたと思われる資料かな・・・。


http://adweb.nikkeibp.co.jp/adweb/doc/k_setumeikai_201210-2.pdf#search='%E4%BD%8E%E7%82%AD%E7%B4%A0%E4%BD%8F%E5%AE%85'



以前、時の鳩山首相が、「2020年までに温室効果ガス、90年比25%削減」って宣言しましたよね。
『低炭素住宅』とは、建設期、生活期、廃棄時において、温室効果ガスをなるべく排出しないような・・・エコで安全な住宅のことです。
具体的に、じゃあ、上記制度で認定されるには、どういう条件がいるかというと・・・






具体的には節水トイレを設置する、断熱材を入れる、エネファームを設置する、壁面の緑化をはかる・・・等の措置のことです。
これらの項目が2つ以上該当することが条件だそうです。


従来の省エネ法よりより一層踏み込んだ「低炭素性」を考えねばなりません。省エネ法よりも約10%さらに省エネ性を高めなくてはならないのです。
もちろん、こんな家、高いです(笑)しかし、『あめとムチ』って表現が上記日経PB社さんの資料にありますが、



↑上記日経PB社さんの資料より抜粋。


とりあえず24年(終わりましたが)と25年は新築の戸建て住宅とマンションが対象だそうです。

具体的な方法は、長期優良住宅とかとほとんど変わりません。
認定業者さんにお金を払って認定してもらえばいいわけです。
若干の費用はかかりますが。


たとえば、JIOさんだとこれぐらい。




流れ的には以下のように。


↑上記日経PB社さんの資料より抜粋。





政府は2020年までに省エネ基準の義務化を目指しているそうです。
これからの新築には、耐震基準と同様、低炭素基準も一定以上求められるようになるでしょう。





<参考>

http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000065.html


http://www.env.go.jp/council/06earth/y0614-01/mat04.pdf#search='%E4%BD%8E%E7%82%AD%E7%B4%A0%E4%BD%8F%E5%AE%85'

私がパッと探した限り、愛知県のマニュアルはわかりやすかったです。

http://www.pref.aichi.jp/kenchikushido/4/teitansokentikubutu.htm





請負契約・引渡し日と消費税増税時期について。

2013-01-17 11:36:56 | すぎぼーのログ:職場
こんにちは、すぎぼーです


新しい政権になって、「全力で経済・デフレ対策をします」・・・・ということで、円安(しかしまだまだ高い?)と株高が進行しています。
日本の株式はほとんどが外国の人が買っているということで、国外から見ると、「自民党政権」がやっぱ安定しているように見えて評価が高いんかなぁと、少し驚いています。
しかし、この経済対策。
やっぱ、借金頼みなんですよね・・・
ここまで来ると、「借金が多かろうが少なかろうが」大差ない。(どうせ借金をするんですから)むしろ、もう借金なんて完済するのはほぼ不可能、と思うのはすぎぼーだけでしょうか?
とりあえず、国債が乱発されれば住宅ローン金利の指標となる長期金利が上がってくる恐れもあるということですので、なんとしてでも経済の再生を図って欲しいものです。



さて、標記の件です。
いよいよ消費税増税が来年に迫っています。
現在5%の税率が、平成26年(2014)4月より8%、平成27年10月より10%に引き上げられる予定です。
ただし、法案が決まったとき、「経済成長が見込めた場合」とか、条件が付いていたように思いますので、予定通りにいくかどうかはわかりませんが。
しかし、安定した財源を確保するため、政府は何が何でも引き上げるような・・・・気がする。





住宅の購入や建築は金額が大きいので、やはり消費税が低いうちに考えたいもの。
直近、5%の税率を守りたいなら、(請負)契約を平成25年9月までに交わしてしまうか、もしくは、平成26年3月までに完成した物件の引渡しを受けるかのどちらかでしょう。



ただし、駆け込みをあおるわけではありません。
現に、前回、消費税率が上がった時、上がる前に駆け込みで不動産を買ったら、上がった後に消費が落ち込み、結局不動産価格が下落した・・・・ということもありました。
また、住宅建築や不動産購入など、金額の大きいものは、『税金控除』等の緩和措置がとられることが多いものです。
(結局、増税と控除はたぶん、セットになることが多いのか?)


う~ん、じゃあ、建築やリフォームは増税前にするのがいいか?後にする方がよいのか?
やっぱ、欲しい時が建てどきよ
今考えている人は、増税前がオススメ。


あれ?今思ったんですが、「建築材料にかかる消費税」は暦どおりやんねぇ。
わーー!しっかり原価管理しないと大変なことになるわ


太子講。

2013-01-09 10:42:33 | すぎぼーのログ:日常
明けましておめでとうございます、すぎぼーです
今年もどうぞよろしくお願いいたします。


さて、昨日なんですが、うちの社長が、

『太子講へ行ってきます』


とのこと。

なんでも、『聖徳太子』は建築の祖(つまり神様と同義)として崇められており、毎年神戸地区では1月8日に太子講と呼ばれる行事が催されるということです。

コトバンクから引用させていただくと―――


聖徳太子を讃仰する宗教講,または大工,左官など建築関係の職人たちが,それぞれ同業者集団として結束をはかるため聖徳太子を守護神として行う職業講をいう。真宗では,親鸞が和国の教主とたたえた聖徳太子の奉賛が盛んで,存覚の太子講式にのっとって行われた。聖徳太子が寺院建築史上大きな存在であったところから,江戸時代には職人ことに大工,左官,鍛冶屋,屋根葺き,桶屋などが工匠の祖として祭るようになり,忌日の2月22日に太子講を行った。

http://kotobank.jp/word/%E5%A4%AA%E5%AD%90%E8%AC%9B


ということです。
具体的には、持ち回りでお家の床の間に「聖徳太子の掛け軸」を掛けてご祈祷し、その後会食・・・という流れだそうです。
(が、近年、おうちの持ち回りというのはなくなったらしいですが)


太子講の日は地域によってさまざまで、正月すぐに行うところもあるし、1月22日の場合も多いようです。(22日が太子の命日)
聖徳太子と聞くと、真っ先に1万円札の人!と思いつく人は、すぎぼーと思考回路が似ているかも(笑)
なにせ、聖徳太子は推古天皇の摂政として、次々と国政を整えていき、冠位十二階を定め、十七条憲法を制定し、法隆寺(奈良)と四天王寺(大阪)を建立した・・・・とぐらいは社会の時間に習ったか。
聖徳太子のエピソードについては、ウィキペディアを参照してください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E5%BE%B3%E5%A4%AA%E5%AD%90


昔の偉人が、いろいろと「伝説の人」となってくると、自然その人を敬い、やがて信仰の対象になる・・・ということはよくあることです。
聖徳太子も、数々の偉業、とりわけ寺院建立などの実績により、建築、木工の守護神として崇拝されるようになりました。
また、大工道具である「曲尺(かねじゃく・さしがね)」を発明されたとして、大阪の四天王寺には曲尺を携えた聖徳太子像なるものがあるそうです。


(すみません、引用先がわかりません。たぶんNHKのドキュメンタリーかと。すみませんNHKの人


(引用:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9B%B2%E5%B0%BA


が、実際に曲尺を発明したのは聖徳太子ではないようです。大陸(中国)あたりから伝来した物差しを、寺院建立時に使い、積極的に世に広めた・・・というのが正解のようです。
ちなみに大工さんの間では、「かねじゃく」とはあまり言わずに「さしがね」とよく言うようです。
う~ん、今度社長に聞いておこう!!


とにもかくにも、日本の伝統行事って、奥が深いな~と思ったすぎぼーでした