すばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラ Hyper Suprime-Cam (HSC; ハイパー・シュプリーム・カム) を用いた半年間の観測により、約80億光年以上(赤方偏移1以上)にある超新星58を始め、約 1800 個もの超新星が発見されました。近傍を含む大量の超新星を発見したことのみならず、遠方超新星を半年間という短期間の観測からこれほどの数発見できたことは、大口径のすばる望遠鏡の集光力と高解像度で広視野という HSC の特長を合わせた観測の強みが存分に活かされた成果です。
<出典>: 「すばる望遠鏡」
<大判>: イメージをクリック。
<ひとこと>: すばる望遠鏡の HSC の成果です。詳細は上のリンクから直接ご覧ください。すばる望遠鏡では HSC の搭載後、いくつかの顕著な発見が続いています。
“超新星”の出現は、これまで珍しい天の事象として極めて稀に発見される程度でした。現在でも超新星爆発の監視に専念する宇宙船が打上げられ監視を続けています。その発見時には世界中に周知され、多数の宇宙と地上の望遠鏡が観測する体制を整えています。記事のような多数の超新星の短期間の発見は、これまでは考えられないことでした。この発見はこれまでの天文学の理解に大きな変革をもたらすかもしれません。