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6月19日: NASAの次のマーズローバーの打上げ近づく

2020年06月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

9回目のNASAの火星訪問者、パーサーバランス(Perseverance)マーズローバーは、7月20日の目標打上日から一か月にある。このローバーのミッションは、過去の火星での微細な生命のサインを探し、ジェゼロクレータ(Jezero Crater)着陸地点の地質を調査し、将来のロボットおよび人間の探査の準備としての技術を実証するだろう。また、ローバーは、将来のミッションによって地球に持帰るための、火星の岩と表土の初めてのサンプルを集めるだろう。マーズ2020ミッションは、NASAが2012年12月にこのプロジェクトを発表した時から、この夏の打上を予定してきた。地球と火星の相対的な位置から打上の機会は26ヵ月ごとにやって来る。もしこの夏に火星に向かうことができなければ、NASAの火星探査計画の長期の目的に深刻な影響を与え、ミッション全体にリスクを増し、このプロジェクトは、再試行のために、2022年9月まで延ばされなければならない。火星のミッションを計画するとき深刻な挑戦はつきものである。この例では、これまでの赤い惑星への最も重い積載物を運ぶ、パラシュート設計の堅実さを確かめる全テストの実行があった。また、これまでに宇宙に運んだ最も複雑で最もクリーンなメカニズム、ローバーのサンプル捕獲システムのパフォーマンスを磨くための広範囲な活動があった。しかしながら、コロナウイルスの世界的流行は、遠隔で行う多くの作業を求める安全予防措置のために、全ての作業者に最大の挑戦をもたらした。

<出典>: 「パーサーバランス(Perseverance)」

<大判>: 大判はイメージをクリック。

<ひとこと>: パーサーバ/ランス(忍耐の意)の発音に注意。パーサーバランスの大きさは小型バスサイズです。この記事で言う9回目のNASAの火星訪問者には軌道船は含んでいません。火星地表を移動して調査する探査車(ローバー)が今回で5台目、他は固定型の宇宙船です。

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