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<今日のテーマ>: EarthCARE の相乗効果が示す雲とエアロゾルの力
ヨーロッパ宇宙機関の EarthCARE 衛星に搭載された各機器からの初期画像が手元に届いた今、四つの高度なセンサーが相乗効果を発揮して、雲とエアロゾルが大気の加熱と冷却にどのように影響するかを正確に測定する方法を明らかにする時が来た。
イタリアのミラノで開催された国際宇宙会議で発表されたこれらの新しい結果は、EarthCARE の機器が雲とエアロゾルの異なる測定を同時に行うことができることを明確に示している。これらの相乗的な測定は、地球の繊細なエネルギーバランスに関する重要な洞察をもたらすことを約束している。
エネルギーの収支は、地球が太陽から受け取るエネルギーの量と、太陽が宇宙に放出する熱放射の量を表している。雲、エアロゾル、温室効果ガスなど、さまざまな要因の影響を受け、このバランスは地球の気候を調節するために不可欠である。
雲やエアロゾルは、一般的には大気を冷やすのに役立つことが知られているが、入ってくる熱と出る熱との相互作用は非常に複雑で、まだ完全には理解されていない。
2024年5月に発足した EarthCARE は、ヨーロッパ宇宙機関と日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)の共同事業によって実現したミッションであり、雲やエアロゾルが、雲やエアロゾルが、入って来る太陽エネルギーをどのように宇宙にはねかえすか、また、それらが出て行く赤外線エネルギーをどのように捕らえるかの我々の理解を助けるための、我々の大気圏の様々な側面を測定する重要な作業を担っている。
JAXA によって提供される EarthCARE 雲プロファイリング・レーダー(EarthCARE cloud profiling radar)は、垂直構造に関する情報と、雲の内部の動態を示し、大気ライダー(atmospheric lidar:参考;マイクロ波の代わりにパルスレーザー光を出すレーダーに似た装置)は、雲のトップとエアロゾルと薄い雲の輪郭を送り、マルチスペクトル画像装置(multispectral imager)は複数の波長で広い範囲の場面の概要を提供し、また、広帯域放射計(broadband radiometer)は、反射された太陽輻射と地球から来る出て行く赤外線を測定する。
左図のアニメーション .mp4 は、EarthCARE の相乗効果を示す二つの主要な特徴を強調している。
マルチスペクトル画像装置は、場面全体を通した全体的な概要を提供するが、アニメーションは、最初にイタリア北部とコルシカ島北部で最近発生した雷雨に焦点を当てている。この嵐は、イタリアのエミリア・ロマーニャ州で深刻な洪水を引き起こし、中央ヨーロッパの一部を壊滅させた嵐ボリスに関連する大きな対流システムの一部だった。
アニメーションのこの段階では、雷雲内に形成される大きな粒子により、雲プロファイリングレーダーがほとんどのデータを配信する。次に、大気ライダーが、雲の最上部に1〜2キロメートルの層を検出し、雲の頂きの氷の層に関する重要な詳細を明らかにする。
<ひとこと>: 難しい内容ですが、地球温室効果対策の一端が見つかればよいのですが・・・。
<出典>: EarthCARE