天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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6月15日:巨大な複眼で宇宙をにらむ/お知らせ

2017年06月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

アルマ望遠鏡のアンテナの大きさをわかりやすくするために、ピックアップトラックをアンテナ群の中において撮影しました。日本で一般的に見られるものよりやや大柄な北米仕様の車ですが、アルマ望遠鏡アンテナ群の中に置くと、まるでミニチュアカーのようです。

大きさの違うアンテナを組み合わせて

車の後ろに密集しているのが直径7メートルアンテナ、写真手前と右端に写っているのが直径12メートルアンテナです。これらはすべて日本製のアンテナです。アメリカとヨーロッパはそれぞれ直径12メートルのアンテナを25台ずつ製造し、最大で16キロメートルの範囲に展開します。一方、日本が開発した小口径のアンテナは密集した配置で設置されています。アルマ望遠鏡のように、複数のアンテナを組み合わせて一つの望遠鏡とする「電波干渉計」という観測システムでは、広い範囲に展開したアンテナからのデータを結合処理させると高い解像度が得られ、狭い範囲に置いたアンテナからのデータを結合させると広い視野が得られます。その両方を組み合わせることで、アルマ望遠鏡は大きく広がった天体の細かい構造を余すところなく捉えることができるのです。

<出典>: 「国立天文台:今週の一枚」

<大判>: イメージをクリック


<お知らせ>: 国際宇宙ステーションに向かうプログレス67号貨物船は、日本時間6月14日午後6時20分に打上られました(右下:大判イメージなし)。国際宇宙ステーションとのドッキングは明日6月16日夜の予定です。中継放送時刻等は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。なお、ドッキングは自動で、これまで極端な時刻の変動はありませんでした。

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6月14日:木星軌道を周る(動画)/お知らせ

2017年06月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この劇的なビデオは、現在、ジュピター神の巨人を周っているNASAのジュノ宇宙船によってとられたイメージから創られた。ジュノは、その6週周期のループ楕円軌道の間に、最近、その木星近くの6回目のパスを完了した。このコマ落しビデオが始まるとき、明暗の雲の帯が、交互に宇宙船の下を通過する。これらの雲には、渦巻き(eddies)、渦(swirls)、卵形(ovals)、地球と直接的な類似を持たない引き延ばされた雲など複雑な模様を含んでいる。宇宙船が木星の下を通過するとき、長い帯の欠けた新しい雲のパターンが出現するが、異形の渦と卵形が再び豊かになる。ここ数年間、ジュノは木星を周って探査し、大気の水の量を判定し続け、また、木星がこれらの魅力的な雲の下に固体の表面を持っているかどうかの判定を試みるだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: 動画はイメージをクリックして Youtube から。

<ひとこと>: 木星探査宇宙船ジュノは、1989年に打上げられ2003年まで活動したガリレオの続く2番目の探査機です。現在大きな楕円軌道を描きながら木星を周っています。ジュノは木星の北極から接近し南極に抜けています。地球から見た静的な光景(右下)に比して極めて激しい雲のダイナミズムが感じられます。その対比をご覧ください。詳細は「ホームページ」の 「ジュノ宇宙船」 のコーナーで連載しています。ガリレオの記録の一部は、同じく「ホームページ」の 「ガリレオ記念記録」 から。なお、ジュノの名は、ジュピター神の妻の名からとられています。

<お知らせ>: 今夕日本時間午後6時過ぎに、ロシアの国際宇宙ステーション補給船プログレスがカザフスタンから打上げられます。中継放送は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。

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6月13日:グレート・バリア・リーフ/お知らせ

2017年06月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクス・センチネル2A衛星は、2017年4月1日に、オーストラリア北東沖のグレートバリアリーフの一部をとった。 2,000 キロメートル以上に広がり、約 350,000 平方キロメートルのエリアをカバーするこの礁は、珊瑚ポリープと呼ばれる生物によってつくられた地球最大の一つの構造体である。その名前にも関わらず、それは一つの礁ではなく約 3,000 の異なる礁を含んでいる。この礁は、 1500 種超の熱帯魚、 400 種の珊瑚、 200 超の鳥の種、 5,000 の軟体動物の種、 500 の海草の種、六つのウミガメの種のホームである。ここはまたザトウクジラの繁殖の地でもある。その重要性が認められ、この礁は1981年にユネスコ世界遺産になり、世界でも最も保護された海のエリアである。世界中の珊瑚礁が珊瑚の白化の脅威の下にある。これは、太陽エネルギーを捕え珊瑚の生き残りに必須である、珊瑚の組織で生きる藻類が高い水温のために追われるときに起きる。続く礁の生態系への影響、漁場、地域の観光、沿岸の保護への影響とともに白化した珊瑚は死ぬかもしれない。グレートバリアリーフの珊瑚は連続する年の2回の白化で苦しんできた。専門家達は、これらの地球温暖化によって誘発される増加する頻度の下での礁の生き残りに高い関心を持っている。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: 昨日の記事の続きです。地球温暖化対策の重要性を訴える記事の一つです。

<お知らせ>: 明日14日夕刻、国際宇宙ステーションに向けてロシアの貨物船プログレスが打上げられます。中継放送時刻等は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。

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6月12日:気象変化の影響を定量化する

2017年06月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

昨年は記録上最も熱かった。北極海の氷は減少傾向にあり、海面は上昇を続けている。衛星は気象の変化と地球への影響について公正な視界を我々に提供している。推定では広域な海面は年間約3ミリ上がっている。これは地球温暖化による、特に低地の沿岸地域にとって、大きな脅威の一つである。海面上昇の個々の誘因の特定は気象科学にとって難解な挑戦である。地球観測衛星は世界中の異なる海面の変化を図化しているが、衛星からのデータは、また、温度上昇に伴う海水の熱膨張や、氷河・氷床の融解など種々の源から来る水の量を定量化するために使うことができる。地球を監視する宇宙の役割はそこでは止まらない。温室効果ガスの排出からオゾンまで、海氷から土壌水分まで、またそれ以上に、宇宙の機器は、我々の気象の変化を示す独立した科学的な事実を我々に提供している。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: 右上の図は二酸化炭素の増加を示すグラフ。
        
ビデオ(mp4)は右下のイメージをクリック。

<ひとこと>: 米国トランプのパリ協定離脱宣言を機に、地球温暖化の最近の科学記事を集めてみました。

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6月11日:トーマス・ペスケ(4)、ベスビオ

2017年06月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

イタリアの活動休止中のベスビオ(Vesuvio)火山の垂直の視界。ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士トーマス・ペスケによって国際宇宙ステーションからとられた。トーマスによるプロキシマ・ミッションは、フランスの宇宙飛行士達の間で伝統的に続けられている星や星座にちなんだミッション名であり、ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士の9回目の長期ミッションである。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>:日本ではベスビオスと呼ばれることがある。この火山は度々噴火を繰り返してきたが、紀元79年8月24日の大噴火が有名である。この時は火砕流でポンペイ市を、土石流でヘルクラネウム(現エルコラーノ)を埋没させた。

 

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6月10日:トーマス・ペスケ(3)北ヨーロッパのオーロラ

2017年06月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士トーマス・ペスケは、国際宇宙ステーションからヨーロッパ北部のこの写真をとった。北にオーロラが見える。トーマスのプロキシマ・ミッションはヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士の9回目の長期ミッションである。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

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6月9日:既知の質量のブラックホール

2017年06月09日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

引続き重力波関連の記事です。

GW170104 を既知の質量のブラックホールのチャートに加えよう。二つの小さなブラックホールの極めてエネルギーに満ちたこの融合は、レーザー干渉計重力波天文台(LIGO:Laser Interferometer Gravitational-wave Observatory)の3回目の検出と一致している。この新しい発見のブラックホールは、太陽質量の62倍(GW150914)と21倍(GW151226)を持つ、以前に LIGO によって検出された二つの併合したブラックホールの間のギャップを満たす太陽質量の約49倍を持っている。四回目のケース(LVT151012)では低い信頼度の検出に終わったが、全3回のケースでは、ブラックホールの融合から生じた、対の LIGO 探知器のそれぞれの信号が明白に確認された。 GW170104 は、 GW150914 と GW151226 の現在の見積より遠い約30億光年にあると推定される。この時空の波紋は2016年11月30日に始まった LIGO の現在の観測ランの間に発見され、夏を通して続くだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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6月8日:時空のさざ波を待つ地下空間

2017年06月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

一般相対性理論に基づく重力波は、天体現象を検出し宇宙を観測する新しいチャンネルを開いた。到来した重力波天文学の時代に、国立天文台も大型低温重力波望遠鏡KAGRA(かぐら)の開発に参加、2017年度の本格観測開始を目指している。岐阜県、神岡鉱山の地下のトンネルの装置が時空のさざ波の届く日を待っている。国立天文台が東京大学宇宙線研究所、高エネルギー加速器研究機構と建設を進めているKAGRAは、3キロメートルの基線長を持つレーザー干渉計型重力波検出器。レーザー光をL字型の二方向に分け往復させているところに重力波が到達すると、空間の伸縮によって光の干渉パターンが変化する。2016年2月、一つの報告が世界をどよめかせた。アメリカの重力波レーザー干渉計LIGO(ライゴ)によって、重力波が初めて直接検出された。 LIGOが発見した重力波は、ブラックホール連星の合体によって放出されたものだった。重力波干渉計は、単体では重力波が宇宙の何処からやってきたのかを決定することができない。先行するアメリカの改良型 LIGO、ヨーロッパの改良型 Virgo(バーゴ)、日本独自の技術開発で高精度の検出を目指すKAGRAが世界の重力波観測の戦線に並ぶことによって、本格的な重力波天文学の時代を迎えようとしている。(以上文章は簡略化しています)

<出典>: 「国立天文台:今週の一枚」

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6月7日:銀河グループヒクソン90

2017年06月07日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

銀河達を求めて空を調べ、カナダの天文学者ポール・ヒクソンと同僚達は、今、 ヒクソンコンパクトグループ(HCG:Hickson Compact Groups) と呼ばれている、約100の銀河達のコンパクトなグループを確認した。この鋭いハッブル・イメージは、そのような銀河グループ(HCG 90)を驚くべき詳細で示している。三つの銀河達--- ここには二つが見える --- が、強く相互作用しているのが明らかにされている。イメージ中央の引き伸ばされ歪められているダストに富んだ渦巻銀河、および二つの大きな楕円銀河達。この接近した遭遇は、凄まじい星の形成を引き起こすだろう。宇宙の時間スケールでは、この重力の綱引きは、最終的にこのトリオの、大きな一つの銀河への融合に終わるだろう。これらの融合のプロセスは、今、ミルキーウェイを含め、銀河達の進化の一般的な形と理解されている。 HCG 90 は、南のうお座(Piscis Austrinus)の約1億光年に横たわっている。このハッブルの視界は、その推定された距離で、約 40,000 光年に及んでいる。ヒクソンコンパクトグループは、控え目な大きさの望遠鏡を持つ地上の天文学者達にとっても価値ある視界になっている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック

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6月6日:ガニメデ:最大の月

2017年06月06日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

水星・冥王星より大きな木星の月ガニメデは、溝と隆起の、古く、暗い、クレータ達の混成の上に重ねられた、明るく若いクレータを散らした氷の地表を持っている。ガリレオ・レヒオ(Galileo Regio)と呼ばれる右上の大きな円は、原因の分からない古代の領域である。ガニメデは地球より多くの水を含み、生命を含んでいるかもしれない海の層を持っていると考えられている。ガニメデは、地球の月のように、その中央の惑星木星に向かって同じ顔を保っている。このイメージは、2003年に木星の大気に飛び込んでそのミッションを終えたNASAのガリレオ探査機によって、約20年前にとられた。現在、NASAのジュノ宇宙船が木星を周り、この巨大な惑星の内部構造を調査している。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック

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6月5日:トーマス・ペスケ(2):バルセロナ・ビッグ・ピクチャー/お知らせ

2017年06月05日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士トーマス・ペスケは、彼のプロキシマミッションで、国際宇宙ステーションで6ヵ月を過ごした。自由な時間には、多くの宇宙飛行士達と同様に、キューポラの窓から地球を楽しんだ。このコラージュは2月15日にとられたスペインのバルセロナを示している。ズームすると、港に入っている船、オリンピック村やラ・ランブラスなどの、バルセロナの史的建造物が見える。トーマスは、この都市を詳細に示すために、非常に拡大された写真のシリーズを、この合成にまとめるように依頼した。ステーションは約400キロメートルの高度で飛んでおり、トーマスは 1150 ミリの最も長いレンズを使って、20秒間にバルセロナの30の写真をとった。彼が撮り終わったとき、ステーションは約160キロメートル東へ移動していた。このイメージは、デジタル的に回転させ、大きなコラージュにまとめられた。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック (JPEG 13.88 MB)

<ひとこと>: ここでは原版イメージを右に回転させています。トーマス・ペスケ(仏)は日本時間6月2日深夜に地球に戻りました(昨日の記事参照)。彼の写真は今後も折を見て紹介して行きます。

<お知らせ>: 国際宇宙ステーション貨物船、スペースXドラゴン CRS-11 は、日本時間6月4日午前6時7分に打上げられました。到着は6月5日の予定です。詳細は「ホームページ」の「国際宇宙ステーションは今」 、中継放送は「ウェブNASAテレビ放送予定」から。

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6月4日:遠征51クルー地球に帰る/お知らせ

2017年06月04日 04時00分00秒 | 天文・宇宙

196日を宇宙で過ごした後、ロシア連邦宇宙局の遠征51クルーメンバー オレグ・ナビスキーとヨーロッパ宇宙機関のトーマス・ペスケは、日本時間6月2日金曜日午後11時10分に、彼らのソユーズ MS-03 宇宙船をカザフスタンに着陸させた。ロシアの回収チームは、クルーがソユーズ船を出て、宇宙での滞在の後の重力に適応するのを支援している。二人はNASAのペギー・ホイットソンとともに2016年11月19日に国際宇宙ステーションに到着した。ペギー・ホイットソンは宇宙ステーションに残り、NASAのジャック・フィッシャー、ロシア連邦宇宙局のフョドール・ユーチキンとともに9月を目標に戻るだろう。NASAのランディ・ブレスニク、ロシア連邦宇宙局のセルゲイ・リャザンスキー、ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士パオロ・ネスポリ(伊)は、7月28日にカザフスタンのバイコヌールから打上げられるだろう。

<出典>: 「国際宇宙ステーションブログ(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック

<お知らせ>: 国際宇宙ステーション貨物船、スペースXドラゴン CRS-11 の打上は更に一日延びて6月4日(日)朝になっています。理由は不明です。新しいスケジュールは「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。
なお、商用貨物船の打上計画は変更が多く、その理由もはっきりしません。ここではスケジュールをご紹介しておりますが、中継放送をご覧になる際はご注意くださいますようお願いいたします。

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6月3日:トーマス・ペスケ(1)、壮大な眺め/お知らせ

2017年06月03日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士トーマス・ペスケは、国際宇宙ステーションからとられたこのイメージをソーシャルメディアに投稿しコメントした。「この夜の視界はただただ壮大だった。僅かな雲、激しいオーロラ、私は窓から目をそらすことができない」。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック

 

 

 

<お知らせ>: ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士トーマス・ペスケ(仏)は、宇宙での196日を終えて日本時間6月2日午後11時10分に帰還しました。なお、現地時間午後8時10分はまだ日没前で、明るい中での着陸でした。

なお、国際宇宙ステーションでは引き続き先着の貨物船の切離し、新しい貨物船の捕捉、設置が行われます。中継放送時刻等は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」を参照してください。

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6月2日:XMMニュートンの二回目のカタログの源/お知らせ

2017年06月02日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

このカラフルなアートワークは、2001年8月と2014年12月の間のXMMニュートンの調査で検出された、全天のオブジェクトを表すマップである。1999年以来地球を周っているXMMニュートンは、ブラックホール、中性子星、パルサー、星の風など、宇宙の高エネルギー現象を調査している。しかしながら、この宇宙望遠鏡は、特定のターゲットの間を動くときも科学的なデータを集めている。このマップは、これらの2114の中で捕えられた 30,000 の源を示している。経路が重なるために、ある源は15回まで、 4,924 の源は二回以上観測された。修正の後、空の84%がカバーされた。そのプロットが低エネルギーの源が赤、高エネルギーが青に色分けされている。加えて、源が明るいほど大きく現れている。このプロットは中心がミルキーウェイの中心と一致する座標にある。ミルキーウェイの中央に沿った高エネルギーの源は、有名なブラックホールシグナス X-1 、および、超巨大コンパニオンから物質を消費している中性子星から成るバイナリシステム Vela X-1 を含んでいる。 GRS 1915+105、4U 1630-47、 V 4641 Sgr と確認されたオブジェクトを含め、いくつかの、星とブラックホールバイナリシステムが捕えられている。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック

<お知らせ>: 6月2日からしばらくの間、国際宇宙ステーションクルーの帰還、貨物船の打上・捕捉等が続きます。詳細は「ホームページ」の「国際宇宙ステーションは今」から。中継放送時刻等は「ウェブNASAテレビ放送予定」から。

<速報・追記> 6月2日朝のスペースXドラゴンの打上は現地の雷鳴のため6月3日土曜日に延期になりました。なお、遠征51の帰還の計画には変更はありません。国際宇宙ステーションではシグナス貨物船の切離しが新たに加わりました。詳細は「ホームページ」の 「国際宇宙ステーションは今」 から。新しい中継放送時刻等は 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

 

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6月1日:銀河集団のガス、マイクロウェーブ背景に穴をつくる/お知らせ

2017年06月01日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

銀河のこの集団は、なぜ、宇宙マイクロウェーブ背景(CMB)に穴をあけたのだろう? 最初に、有名な CMB は、初期の宇宙で冷えたガスによってつくられ、宇宙の大部分のガスとダストを通して飛んでいる。銀河達の大きな集団は、それによって CMB マップに穴をつくる、明らかに高エネルギーの光の中にマイクロウェーブの光子をまき散らすのに十分な熱いガス、その非常に熱いガスを含むのに十分な重力を持っている。このスニヤエフ・ゼルドビッチ(SZ:Sunyaev-Zel'dovich)効果は、集団における熱いガスの新しい情報を明らかにするために何十年も使われてきた。描かれているのは、今、 CMB を測定する ALMA と、大規模な銀河集団 RX J1347.5-1145 の銀河達を測るハッブル宇宙望遠鏡の二つで使われている SZ 効果のこれまでに得られた最も詳細なイメージである。疑似カラーの青は CMB からの光を、ほとんどの黄色のオブジェクトは銀河である。この SZ の穴の形は、この銀河集団に熱いガスが存在するだけでなく、それが驚くほど不均等に分布していることを示している。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック

<お知らせ>:
1、 6月1日木曜日朝9時過ぎ、日本の位置情報衛星、「みちびき2号機」(準天頂衛星)が打上げられます。中継放送等は「ホームページ」の「アストロトピックス」 から。
2、 6月2日金曜日からしばらく、国際宇宙ステーションクルーの帰還、貨物船の打上・捕捉等が続きます。中継放送視聴・時刻等は「ホームページ」の 「ウェブNASAテレビ放送予定」を、詳細は 「国際宇宙ステーションは今」確認してください。

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