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4月15日: 大規模な銀河 M87 のブラックホール活動/お知らせ(再掲)

2019年04月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関のXMMニュートン宇宙天文台によってX線で見られた大規模な銀河 M87 のコア。ローカルの宇宙で最も大規模な銀河達を構成する一つ、巨大な楕円銀河 M87 は、いくつかの兆の星達のホームである。我々のミルキーウェイ銀河が属するおとめ座銀河団の銀河達の中で最も近いそれは約 5200 万光年にある。その周辺から極めて激しく素材を付着している M87 のコアには、我々の太陽のように大規模な何億もの星達とともに超巨大ブラックホールが座っている。このブラックホールへの付着は、このイメージに見えるフィラメント状の構造を構成する、集団の中心からの冷たいガスの膨らんだ巨大なバブルとともに、光速の近くで取り囲む集団の周囲にエネルギーに満ちた粒子を打上げる強力なジェットをつくり出す。これらのブラックホールの活動は、また、イメージの中央に見られる円形のような衝撃波の形をつくる。この視界は、2017年7月16日の、XMMニュートンの EPIC カメラのX線データに基づいている。2019年4月10日、地球規模の八つの地上ベースの電波望遠鏡の国際協力、イベントホリゾンテレスコープ(EHT)が、この M87 のコアの超巨大ブラックホールとその影の、初めての直接的な視覚の証拠を示した。この EHT の観測もまた2017年に行なわれた。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 今回のイベントホリゾンテレスコープ(EHT)観測では、銀河の中心から打上げられるジェットの柱を見ることができませんでした。これは今後の大きな課題として残されています。

<お知らせ(再掲)>: 最近は、「はやぶさ2」(JAXA)、「初めてのブラックホールシャドウの撮影」(国立天文台)など、国内の機関による中継放送が増えています。いつでもご覧いただけるよう「ホームページ」に「国内機関による中継放送とビデオ」を設けました。中継をご覧になれなかった方または反復してご覧になりたい方はご利用ください。また、生放送中はアクセス集中のため放送が不安定になることがあります。後刻ゆっくりご確認ください。

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4月14日: ガラパゴスのプロバVの視界/お知らせ(再掲)

2019年04月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際的に保護された火山の群島ガラパゴスとその周辺海域のプロバVの視界。この島のチェーンは、チャールズ・ダーウィンが研究した自然淘汰による進化の彼の有名な理論に直接関与する、その多くの固有の種で知られている。1535年、パナマの四番目の司教、スペインのトマス・デ・ベルランガがペルーへ航海していたとき、偶然、初めてこれらの島を訪ねた。有名な地理学者、メルカトールとオルテリウスの地図の上で、この島は、ガラパゴスの島(Insulae de los Galopegos)、または、そこで発見されたゾウガメにちなんでカメの島(Islands of the Tortoises)と名付けられた。この疑似カラーの組成は、いくつかの火山の側面の植物を赤で焦点を当てている。 2013年5月7日に打上げられたプロバVは、2日ごとに全地球の陸地と植物の生育をマップする、小型化されたヨーロッパ宇宙機関の衛星である。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック。

 

<お知らせ(再掲)>: 「はやぶさ2」(JAXA)、「初めてのブラックホールシャドウの撮影」(国立天文台)など、最近は国内の機関による中継放送が増えています。ご覧いただくために、ホームページに 国内機関による中継放送とビデオ を設けました。中継をご覧になれなかった方または反復してご覧になりたい方はご利用ください。また、生放送中はアクセス集中のため放送が不安定になることがあります。後刻ゆっくりご確認ください。

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4月13日: 宇宙歩行者達、アン・マクレインとデイビッド・サン‐ジャック/お知らせ

2019年04月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションの外で働くNASAの遠征59アン・マクレイン(赤いストライプ)とカナダ宇宙局のデイビッド・サン‐ジャックを見ることができる。6時間半の船外活動で、マクレインとサン‐ジャックは、カナダ製のロボットアーム(Canadarm2)に電力の予備のパスを提供するための、また、軌道の複合体の外でのより広い放送のためのケーブルを設置した。また、二人は、将来のバッテリ・アップグレード・オペレーションに備えて、初回の船外活動からのアダプタ・プレートを再配置した。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック(Size 5568×3712)。

<ひとこと>: このイメージは、国際宇宙ステーションの外部(中央構成部分)が如何に複雑な構成になっているかを見ていただくために取り上げました。地上ではこのような“むき出し”の構造は難しいと思われます。なお、アン・マクレイン(赤いストライプ)は、中央のサン‐ジャックの上に埋まって見えています。

<お知らせ>: 「はやぶさ2」(JAXA)、「初めてのブラックホールシャドウの撮像」(国立天文台)など、最近は国内の機関による中継放送が増えています。ご覧いただくために、ホームページに「国内機関による中継放送とビデオ」を設けました。中継をご覧になれなかった方または反復してご覧になりたい方はご利用ください。また、生放送中はアクセス集中のため放送が不安定になることがあります。後刻ゆっくりご確認ください。また、これに伴って、ホームページのトップに「ページ内リンク」を新設しました。

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4月12日: ブラックホールの初めてのイメージ

2019年04月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

今年は一般相対性理論が歴史的な実験によって初めて実証されて以来100年目。イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)プロジェクトが、世界中の電波望遠鏡をつなぎ合わせて、銀河M87の中心の巨大ブラックホールシャドウを初めて捕らえた。このブラックホールは地球から5500万光年の距離にあり、その質量は太陽の65億倍にも及びます。リング状の明るい部分の大きさは約42マイクロ秒角であり、月面に置いた野球のボールを地球から見た時の大きさ。 EHT は、超長基線電波干渉計(Very Long Baseline Interferometry: VLBI)という仕組みを用いている。世界中に散らばる望遠鏡を同期させ、地球の自転を利用することで、地球サイズの望遠鏡を構成している(右下図)。今回イベント・ホライズン・テレスコープが観測したのは、波長 1.3 ミリの電波。 VLBI によって、 EHT は解像度20マイクロ秒角という極めて高い解像度を実現した。これは、人間の視力300万に相当し、月面に置いたゴルフボールが見えるほどの能力。

<出典>: 「国立天文台」

<大判>: それぞれのイメージをクリック。

<ひとこと>: 記事は国立天文台の発表内容のごく一部を編集しています。詳細は上のリンクをクリックして国立天文台のページから。なお、この記者説明会のビデオは こちら から録画で見ることができます(1時間)。

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4月11日: 星団ターザン5にズームイン/お知らせ

2019年04月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

かつて球状星団がミルキーウェイを支配した。我々の銀河が最初に形づくられたとき、おそらく、何千もの球状星団が我々の銀河を歩き回っていた。今日200未満の残りがある。以来、それぞれ他との、またはミルキーウェイ銀河の中央での、度重なる宿命的な遭遇によって、多くの球状星団が破壊された。生き残っている遺物はいかなる地球の化石よりも古く、我々の銀河の他のどの構造よりも古く、宇宙そのものの生の年齢を限定している。我々のミルキーウェイ銀河には、仮にあるとしても、若い球状星団はごく僅かである。このビデオは、ハッブル宇宙望遠鏡でとられた集団の写真で終わる、地球から球状星団ターザン5(Terzan 5)に行くように編集されている。この星団は、我々のミルキーウェイ銀河の早期に形成された星達だけでなく、全く驚くべきことに、約70億年後に別の星の爆発で形成されたその他達を含むことが発見された。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<動画>: 動画はイメージをクリックして Youtube から。

<お知らせ>: 4月11日(木)午後3時半から1時間、4月4日から6日にかけて行われた小惑星探査機「はやぶさ2」の衝突装置(SCI)分離運用についての説明があります。 この記者説明会の様子はライブ中継されます。視聴はイメージをクリックして Youtube から。

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4月10日: 世界の熱い場所/お知らせ

2019年04月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

1996年7月から2010年8月までの、 ERS-2 の追跡走査放射計(ATSR-2)とエンビサットの高度追跡走査放射計(AATSR)による、ヨーロッパ宇宙機関の熱い場所の広域な検出。これらの二つの放射計センサーは、地球の陸地の表面温度をとるために空で温度計のように働き熱の赤外線を測定する。絶対温度312度(摂氏 38.85 度)を上回る温度は火災のクラスである。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック。

 

 

<お知らせ>: 今日4月10日(水)午後10時から、イベント・ホライズン・テレスコープ・プロジェクトと国立天文台ほかによる研究成果についての記者会見があります。 イベント・ホライズン・テレスコープ、 EHT (Event Horizon Telescope) は、世界的な協力でミリ波・サブミリ波 VLBI 観測網を世界規模で構築し、ブラックホールシャドウの撮像を目指す国際プロジェクトです。記者会見模様は右下のイメージをクリックして Youtube からご覧ください。

 

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4月9日:X線によるミルキーウェイのコアからの巨大な「煙突の排気口」

2019年04月09日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

我々の銀河の中心を見渡すことによって、ヨーロッパ宇宙機関のXMMニュートンは、二つの巨大な宇宙のバブルの中に素材を吹き出す、ミルキーウェイの超巨大ブラックホールの近くからの2本の巨大な「煙突」を発見した。銀河全体の直径の約半分の、約 50,000 光年の巨大な砂時計に似た形の、ミルキーウェイ銀河の平面の上下に伸びるこの巨大なバブルは、2010年にNASAのフェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡によって発見された。それらは、いて座 A* として知られる中央のブラックホールに住む、我々のミルキーウェイの中央領域からの素材の巨大なげっぷのように考えることができる。今、XMMニュートンは、最終的にはブラックホールの直近とバブルを結びつける、いて座 A* から外へ流れ出す、熱い、X線を発する素材の二つのチャンネルを発見した。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: 解説図はイメージをクリックして大判から。

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4月8日: 銀河 NGC 3079 のX線のスーパーバブル/お知らせ

2019年04月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

それぞれ数千光年にも広がるこれらの風変わりな二つのバブルは、最近、渦巻銀河 NGC 3079 の中央近くに発見された。イメージに紫で示されているスーパーバブルは、NASAの地球軌道を周っているチャンドラX線天文台が検出するX線を発するほど非常に熱い。このバブルは NGC 3079 の中央にまたがっているので、その主導的な仮説は、それらがガスを囲む中央の超巨大ブラックホールの相互作用によってつくられたというものである。言い換えれば、これらのスーパーバブルは、一次的には、銀河の中央近くの多くの若く熱い星達からのエネルギーに満ちた風によってつくられたのかもしれない。唯一の類似した既知の現象は、10年前にNASAのフェルミ衛星によってとられたイメージに発見された、我々のミルキーウェイ銀河の中央から発しているフェルミ・バブルを放出しているガンマ線である。この NGC 3079 スーパーバブルの特質の調査は、他の銀河達の高エネルギースーパーバブルの調査を含めて確実に続くだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<お知らせ>: 今夜9時過ぎから、国際宇宙ステーションでは今回計画された全3回の最終回の船外活動が行われます。詳細は「ホームページ」の 「国際宇宙ステーションは今」 から、中継時刻等は  「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

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4月7日: 中央アジアの雪と砂

2019年04月07日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2018年12月、国際宇宙ステーションの宇宙飛行士が、中央アジアの西天山の東とタクラマカン砂漠の雪の、この斜めの写真をとった。西天山(Tien Shan または Tian Shan)は世界で最も長い連続した山脈の一つであり、中国、カザフスタン、キルギスタンの 2,500 キロメートルに延びている。中央アジアの給水塔とも呼ばれる西天山山脈は、このエリアに重要な淡水を提供している。タクラマカン砂漠は三つの側面の山脈によって囲まれた低地の盆地であり、ほぼ一年を通してこの領域を乾燥させる。西天山はアジアの主な氷河の多くを有している。春と夏には、融けた氷と雪がこの地域の川を補い、浸食された堆積物を谷に運び、扇状地の堆積は周囲の山脈と直角をなす。タクラマカンは砂丘によって容易に動かされる堆積物で支配されている。この領域の風は大きなダストの嵐を生み出す。このイメージでは、雪が、西天山の頂と谷からタクラマカン砂漠のフロアにまで及んでいる。NASAのテラとアクア衛星の中間解像度画像分光放射計(MODIS)は、この領域での同日中の積雪の量の視界を提供する。ボステン(Bosten)湖を覆うダストの霞を通して雪の覆いが砂漠に見える。

<出典>: 「地球(Earth)」

<大判>: 右のイメージは一部です。原版はイメージをクリック。

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4月6日: アフリカからロシアまで(コマ落とし動画)/お知らせ

2019年04月06日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

アフリカからイタリア、ロシアに至る、コマ落しビデオを作るためのこの一連の昼間の写真は、ヨーロッパ宇宙機関の宇宙飛行士パオロ・ネスポリによってとられた。パオロ・ネスポリは、2017年に、イタリア宇宙機関の長期 VITA ミッションの一部として国際宇宙ステーションで働いた。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<動画>: 上のリンクから直接。

 

<お知らせ>: 昨日4月5日に行われた「はやぶさ2」の、衝突装置による小惑星「リュウグウ」地表へのクレータ作成は、監視カメラからの画像から成功したように思われます。最新の JAXA の発表は以下の通り

小惑星探査機「はやぶさ2」衝突装置の作動の確認について

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載した衝突装置(SCI:Small Carry-on Impactor)を小惑星 Ryugu(リュウグウ)へ向けて分離し、作動させる運用を実施しました。「はやぶさ2」より分離したカメラ(DCAM3)が、SCIの作動時間に撮影した写真に、リュウグウ表面からの噴出物の様子が捉えられていたことから、SCIが計画通り作動したと判断しています。「はやぶさ2」の状態は正常です。リュウグウにクレーターができたかどうかの確認結果は、改めてお知らせします。

--- イメージを含む詳細は 「はやぶさ2」のページ から。

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4月5日: 広域な重力の最高の視界/お知らせ

2019年04月05日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

10年前、ヨーロッパ宇宙機関は最も革新的な衛星の一つを打上げた。 GOCE は、「ジオイド(geoid:表面を全部平均海面とみなした地球の等ポテンシャル面)」のこれまでになく最も精密なモデルを届け、自然の基本的な力:重力を測定して4年を過ごした。この並外れたミッションは、地下の奥深くから大気、更に外れの高さまでの、我々の重力フィールドに対する新しい洞察を与え、地球に関するいくつかの驚くべき発見をもたらした。この注目に値するミッションは、今日もなお新しい科学の解釈に続いている。地球表面の重力は、惑星の回転、山脈や海洋の溝の位置、地球の内部の素材の異なる密度のような要因によって多様に変化する。ジオイドは、潮力と流れがない場合に重力によってのみ現れる理想的な広域な海の表面になる。それは、全て気象の変化に影響する、海洋の循環、海のレベルの変化、氷の活力を測定するための重要な参照である。このイメージの色は理想的なジオイドからの高さにおける±100メートルの偏差を意味している。青は低い値を表し赤/黄は高い値を表す。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<アニメーションビデオ>: 上のリンクから直接。または こちら からダウンロード(mp4:5.92 MB)。

<ひとこと>: この解説はいくつかの記事を編集しています。

<お知らせ>: 4月5日 (金): 今日「はやぶさ2」では、小惑星「りゅうぐう」にクレータをつくるための銅球の放出が行われます。4月2日の説明会ビデオを含めて昨日の記事を参照。今日の中継放送の視聴は右下のイメージをクリックして Youtube から。

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4月4日: 「はやぶさ2」「りゅうぐう」の表面に人工クレーターを生成

2019年04月04日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

 JAXA の小惑星探査機「はやぶさ2」は明日4月5日午前10時56分に衝突装置(SCI)を放出し「リュウグウ」に衝突させて人工クレーターを生成し、後日「はやぶさ2」が着地して「リュウグウ」内部から掘り出されたサンプルを収集する事前準備が行われます。 詳細は4月2日の記者説明会で細部に亘る説明が行われておりますのでそちらからご確認ください。なお、資料は説明の中で示されますので事前のチェックは不要です。

 ① 「はやぶさ2」 記者説明会ビデオ(Youtube)
 ② 「はやぶさ2」 記者説明会資料(pdf)

なお、4月5日10時15分の衝突装置運用の中継は 「はやぶさ2」衝突装置運用管制室ライブ配信(JAXA) または こちら(Youtube) からご覧ください(左図)。

 

 

 

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4月3日: ダストデビルの狂乱/お知らせ

2019年04月03日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この注目に値するイメージは、ヨーロッパ宇宙機関のエクソマーズ・ガス追跡軌道船に搭載されたカラー・ステレオ地表画像システム(CaSSIS)によって、火星のアウクァクー峡谷(Augakuh Vallis)の西、サバエア大陸(Terra Sabaea)領域でとられた。この不思議なパターンは隆起の上にあり、基本的に何百あるいは数千かも知れない小さな火星の竜巻の集中、ダストデビルの活動の結果であると考えられる。このイメージは、火星の平均的な色と比較して青い地形が明るい青い色で示されるカラー合成表現である。実際の色はこれらの筋は暗い赤に見える。ダストデビルは地表の素材を巻き上げ下の新鮮な素材を露出させる。これらの筋が何故隆起に集中するかはわかっていないが、一つの可能性として、二酸化炭素その他の大気の、丘の上に向かう流れなどの地形性の上昇に関係している。このイメージは2019年2月8日にとられ、北緯 26.36 度、東経 56.96 度に中心がある。北は上である。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: ダストデビルは火星の地表に現れる“小旋風またはつむじ風”。気温に関係して現れる。地表の砂や土などを巻き上げ、通常は赤黒い下の地面を露出させる。

<お知らせ>: 明日4月4日午後8時過ぎ、カザフスタンから、国際宇宙ステーション補給船、ロシアのプログレス72号が打上げられます。中継時刻等は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

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4月2日: 彗星のように尾を引く小惑星/お知らせ

2019年04月02日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ハッブルその他の最近の観測が、小惑星(6478)ゴールト(Gault)の段階的な崩壊を捕えた。ハッブルからのイメージは、ダストの破片の流れの、二つの細い矮小な小惑星からの“彗星のような尾”を示している。これらは日光の長い間の微妙な影響を受けてゆっくり回転し、その素材を放出して尾を引いている。瓦礫から成る全体で数キロメートルのゴールトにとって、僅かな日光が、ゴールト自身の非対称の形と相まって、1億年以上の間小惑星の回転速度を上げてきた。推定される回転レートは1万年ごとに1秒である。火星と木星の間には約80万の小惑星帯が知られており、1年におよそ一つの割合で切離されるのかもしれない。

<出典>: 「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 文章は編集し直したもの。詳細は「ホームページ」の 「ハッブル宇宙望遠鏡(4月1日)」 参照。 通常 “彗星”は太陽に接近するにつれて水分などが融け右上の図に似たような尾を引くが、「いとかわ」や「りゅうぐう」など “小惑星”は尾を引くことはないと考えられてきた。右下の図は高度約40KM から見た「りゅうぐう(JAXA)」。

 

<お知らせ>:  今日4月2日午後2時から3時半まで、小惑星探査機「はやぶさ2」の衝突装置分離運用開始直前の状況、衝突装置運用のスケジュールについて説明会があります。「はやぶさ2」は現在リュウグウの中心から約20km 上空のホームポジションにいて、衝突装置運用の準備を行っています。記者会見を視聴するには JAXA のページ から、または左のイメージをクリックして Youtube から。

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4月1日: Abell 370:銀河集団の重力レンズ/お知らせ

2019年04月01日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

銀河達 Abell 370 の集団が撮られている間に、天文学者達は風変わりな弧に注目した。それまで良いイメージがなく、よく理解されていなかったこの弧は、以前に見えなかった種類の重力レンズの天体物理作品あることを示した。これらのレンズは銀河達の全ての集団の中央にある。今日我々は、集団で最も明るいこの弧が、実際には、まさに偶然、遠くに横たわるごく普通の銀河との歪められたイメージから成ることを知っている。 Abell 370 の重力は、背景の銀河達の光を、複数の経路に沿って観察者のところへ届く原因となった。ここ現れた黄色のイメージのほぼ全ては Abell 370 集団の銀河達である。注意深い目は多くの奇妙な弧と歪んだ小さな弧を拾い上げることができる。しかしながら、それらは、実際には、遠くの普通の銀河達の重力レンズ化されたイメージである。 Abell 370 とそのイメージの調査は、天文学者達に、銀河集団と宇宙の、通常と暗黒物質の分布に関するユニークな窓を与えている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック(1840×2048 3.97 MB)。

<ひとこと>: 今日は4月1日、エイプリルフールデイ。重力レンズの視界は宇宙の巨大な虚構であるが、その自然の真理は天文学に、更に広い科学全般に大きな影響を与えている。

<お知らせ>:  明日4月2日午後2時から3時半まで、小惑星探査機「はやぶさ2」の衝突装置分離運用開始直前の状況、衝突装置運用のスケジュールについて説明会があります。「はやぶさ2」は現在リュウグウの中心から約20km 上空のホームポジションにいて、衝突装置運用の準備を行っています。記者会見を視聴するには右のイメージをクリックして Youtube から、または JAXA のページ から。

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