モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

息抜き兼浮気

2009-03-02 02:26:00 | スタッフ講師
Chitosedsn
中3 千登世 「スプーン」

どうも幸介です。本日は学生クラスより千登世ちゃんの絵を紹介いたします。まずは本人のコメントから↓

「息抜きに小物系が描きたかったのでスプーンにしてみました。久々に鉄製のものを描いたのですが、『良い』と言われたのでなんだかホッとしました(;^_^A  描いてて楽しかったです(〃 ̄∇ ̄)ノ彡? 次は何描こうかな~」

受験の為に手を描き続け、最近は苦手克服のために四角いものばかりを描き続けていた千登世ちゃん。今日は1日で終わるよう、小さな画用紙にスプーンを実物大での模写という課題でしたが、久々の金属なのに良くかけています!!ちょっと画質が荒くて絵の良さが伝わりづらく申し訳ないのですが、手や立方体などの金属とは全く違うものばかりを描いていたのに、久々に描いた金属も画力が向上しているのはとても面白いと思いませんか!?

よく学生などでは、例えば手のデッサンの能力を鍛えたい時に、あえて粘土で手の立体像を作ったりします。そうすると、立体作品を作る時の「360度意識して作り上げる感覚」が、デッサンの絵の中にある「空間」を表現する際に生かされます。また、絵が上手くなりたいのに制作過程で壁にぶちあたった時。あえて描く事をやめ全く別の事(例えば旅行でも料理でも、絵とちょっと遠い行為)を挟む事で、絵に戻った時に自然と壁を越えられていたりするなんて話も聞きます。実際アトリエでも、チケット制の生徒さんが数ヶ月休んでスポーツに没頭されて、久々にアトリエに戻って来たら「なんか久々に描いたのに上手くなってる」なんてこともありました。

千登世ちゃんも今日は息抜きのつもりで小さい模写をしましたが、なぜか金属が上手くなっていてびっくり!!画像では分かりづらいですが、小さなスペースの中にある色の些細な違いなどが表現できていて、なんだか僕までうれしくなってしまいました。

皆様も、忘れた頃に何か全く違う画材やモチーフなどにフラっと浮気されてはいかがですか?思わぬ事が普段の自分の作品に生かされたりして、なんだか新発見!なんてこともあるかも!?

田中幸介

コメント
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