
一日中外に出ないと、なんだか悪いことをしたような、損をしたような気持ちになりますね。酒井です。
今日は、ただ今モンミュゼ沼津 沼津市庄司美術館にて企画展示中の、半澤真人さんの作品の紹介です。以前小原先生が展示のご案内を載せていましたが、今月末まで展示もやっていますので、ステンドグラスのような背景が魅力的なこの一枚をご紹介させていただきます。
写真では上手く見えないかもしれませんが、緑の葉っぱの上にも、背景のように細か~く色鉛筆で色がのせてあって、一枚として同じ色の葉っぱはありません!お花やインコはアトリエに置いてあるモチーフを見て描いたものなのですが、本物の何倍も色鮮やかで、作り物の花や鳥を見て描いたとは思えないほど生命力に溢れた描きあがりです。
絵具で、色鉛筆で、マジックで、何重にも重ねられた細かい描きこみが魅力的な半澤さんの絵。もちろんどれも長い時間をかけて描かれたものです。ひとつ塗っては色鉛筆を持ち替えて、もうひとつ描いてはまた違う色に持ち替える。私は学生クラスにいたころから、いつもにこにこ楽しそうに微笑んでいる半澤さんの姿しか見たことがありませんが、どんなに細かい描きこみもひと筆ひと筆、線の一本一本を大切にするように色をのせていく姿は、思わず見る人をドキッとさせるものがありました。
リアルに見せるための技術や色の使い方など、絵もある程度は勉強と同じで人から学ぶことが出来るものですが、絵を素敵に見せるのは、勿論そういった要素だけでは無いですよね。それはモチーフに対する愛だったり、絵を描くのが、物を作るのが楽しい!という気持ちだったり、見た人になにかを「伝えたい!」という思いだったり。いつも笑顔で画用紙に向かう半澤さんの姿を見て、自分の絵を、モチーフを大事にすること。絵を描くという行為を純粋に楽しむということ。私も忘れずに制作をしたいと思いました。
美術館展示は27日までですので、ご都合が合いましたら是非、足を運んでみて下さいね!
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