
赤尾です。今日は佐藤さんの油彩画をご紹介します!
今回のモチーフには鮮やかな花が多く、チューブから出した色そのままでは画面がまとまらず悩まれていたときもありました。
風景画を描くとき、個々のモチーフの存在感が強すぎて、画面がバラバラに見えてしまう経験に思い当たる方はいらっしゃると思います。
ビビッドすぎる色味を抑えたいときは影や反射光に反対色や空の色など、別の色味を入れてあげると落ち着いた自然物らしい色使いになります。また緑や青などが多い風景の下地に、最近はピンクなどの真逆に近い色を塗り、その下地を生かして描いて行くような進め方もアトリエ内でひそかなブームです。
描くものが多い風景画、思考錯誤の結果手前の鮮やかな花と奥の山並みの遠近感が出ており、秋の風が吹きぬけるような気候が想像できる絵に仕上がりました。
描きたいときに描き、休むときは休む・・・と絵に対して素直で切り替えの早い佐藤さん。次の絵もマイペースに仕上げて行ってくださいね!