
こんばんは、赤尾です。今日はチケット制クラス、森さんの作品をご紹介します!
以前旅行されたことのある、ドイツの城下町を描いた作品です。
魅力的なタッチで温かみのある油絵を描かれる森さん。
今回は奥行きのある風景画、しかも建物の密度もあり、今まで描かれた作品の中でも一番難しかったのではないでしょうか。
手前の屋根のざらざらした風合いや、山間の雪のようすがなかなか自然に表現できず、苦労されていました。
風景画で奥行きを表現する場合、手前と奥の建物、建物と山にそれぞれ差をつける必要があります。
森さんも試行錯誤して手前側の建物には発色の良い絵の具を使ったり明暗のコントラストを強くし、奥に行くにつれて中間色を多めに・・・と心がけることで、街に奥行を作り出しました。とくに屋根や窓を見るとその違いが解りやすいと思います。
また山並みの靄がかった絶妙な色合いに、街から山につづく空気の層を感じることができますよね?!
初めて油絵を描かれたときから絵の具の使い方がお上手だな・・・と思っていましたが、今回もその色選びや筆遣いのセンスが発揮された作品に仕上がりました。元の写真よりも生き生きとしたこの油彩、実際に現地でこの風景を見てみたくなりますね!