
学生クラス 習作
どうも!!もっぱら学生には厳しい、幸介です!先週の小原先生のブログにもありましたが、美術系の大学への進学を考える学生の育成・および指導について、毎週のように小原先生と頭を悩ませております。
ちょっとでも良い所を見つけて、それを大事に大事に伸ばして、じっくり時間をかけて確固たるものにしていくやり方もあるんだと思い、やってきた部分もありました。それは自己主張の弱く「他に特技が無いから消去法で美術系に進学」という生徒が増えたからです。手を変え品を変え、毎週さまざまな課題を考えていました。そしてちょっとでも何かが成長しそうになったら「そうだよ!!良いよ!!」と褒めてみるのです。それは生徒の成長が嬉しくて褒めていた面もあります。しかし『何か良いとこ探さなくちゃ』と思って褒めてみたりしたのも事実。
最近気付いたのです。ヤル気のある生徒、例えば「こういう職業につきたい!絵が描きたい!!これが将来の夢!!!」と意欲的な生徒は、自ら様々なことに興味を持ち、どんどん上手くなっていきます。講師の言葉を反芻し、自分のものにしようと必死です。そんなどんどん成長していく生徒に対して僕らが言うのは「甘えるな!!まだまだ上がある!!」と、賞賛の言葉ではありません。
ヤル気があまり表面に出ない生徒、受身で講師から指示を待つような生徒の場合、自分で考えて吸収しようと言う意欲が少なく、やはり上達も遅いです。でも、先にも書きましたが、少しの成長を見て「よくなってるよ」と僕は褒めます。
上記二つのパターン、一方は成果を100出しても「おまえなら150出せる」と良い、かたや一方には10の成果で「すごい!10も伸びたね」と言う。これは間違ったことなんじゃないか。だって100と10の伸び率なら、100の成果を出したほうが頑張ったに決まってます。10しか成果が出ないような努力なんて、努力のうちに入らないと思います。僕は100成果を出した方を褒めたいです。やっぱり、性格とか性質によって評価を変えるのは正当でないし、両方に失礼ではないかと思うようになりました。
個人差はあるけど、もし10しか成果が出なかったらやっぱりダメだし、例えばもしそうなってもそこで「ヤバイ!!100やらなきゃ!!」って焦ったり危機感を覚えるぐらいでなければ、美術系への進学は無意味になりかねません。そもそも、デッサンとか絵を描くのが受験勉強って、物理や数学を必死に勉強しなきゃならないよりよっぽど恵まれてるというか幸せなことなのに、それすら怠けるようならもう、良い人生は訪れないです。良い成果は着いてこない。
最近は「やれることをやらなかったり、嫌なことを避けて通るような人間は先生は許せない!!そして嫌なことから逃げた後にはそれなりの結果だから覚悟しろ!!何かを得るためには何かを失うんだ!!」と断固たる決意で生徒に言葉を投げかけています。これが合う人合わない人もいるんだろうけど、しばらくは学生に対しては鬼教官月間で行きたいと思います!!
田中幸介