モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

色の対比、塗りの対比

2016-05-20 23:25:36 | 大人 水彩

佐藤k 透明水彩


ちょっと暑くなったと思ったら肌寒い日が続きますね。
もう着るものをどうしたら良いか分からずジャージで大学へ登校しました、大竹です。

今回ご紹介させて頂くのはチケット制で日曜クラスに通われている佐藤さんの透明水彩の作品です。
こちらはイタリアのフィレンツェの街並だそうです。(ちなみに前回はドイツの古城を描かれていました。)
実際にフィレンツェへ足を運ばれた事があるそうで羨ましいです。
私も現在大学の語学でイタリア語を選択しているので、イタリアは行ってみたい国No.1です。こちら作品を見ているとますます行きたい気持ちが増していきます!
話が逸れてしまいました。まず目に飛び込んでくる空の青と屋根の赤褐色の対比がとても美しいです!
ちなみにこの屋根はバーントシェンナという色が使われていますが、その名前の由来はご存知でしょうか?
シェンナとは、原料となる土がイタリアのトスカーナ地方のシエーナから多く産出した事から、地名がそのまま使われました。バーントとは焼いたという意味がありますので、赤茶が少し鈍く暗くなったような色なのです。土が焼かれていない方の色の名前はローシェンナです。
全体の色合いも明るく穏やかで、陽気なイタリア人が住む街にはイメージピッタリです。
普通、透明水彩は薄く塗り重ねたりぼかしたりしますが、佐藤さんの作品は屋根の色をひとつひとつ丁寧にカッチリと塗られています。逆に後ろの山々は水彩らしく柔らかく塗られていて、人工物と自然物で塗り分けが工夫されていますので、画面にメリハリが出てしっかりと塗った建物がより前にグッと出てきています。同じ画材でもこういった描き分けの工夫があると面白くなりますね。
周りより少し高い塔のような建築物の配置も画面にリズムを生んでいて目線が全体に行き渡るようになっているので、隅々まで楽しめる作品となっていると思います!

次の作品にはもう取りかかられているのでしょうか?また日曜日クラスでお待ちしてます!
コメント
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