優輝 高2 油彩
菅原です。昨日のアップをすっかり忘れて今頃すみません!
美術系の大学を希望し高1からアトリエに通っていましたが、「やはり美術は趣味でいく」と進路を変えた為、残念ながら4月一杯で退会した優輝の最後の油絵2枚です。
モチーフも構図も自分で考えセットしました。油絵を描きたい気持ちが強く、仲良しなクラスメート8人が日本画を描いている中でも自分を曲げず、一人油絵を描き続けていました。
本当に、なにが彼女を奮い立たせるているのか疑問に思ってしまうほど、入会してから油絵ばかり描いていました。
彼女が入会してきた時のことですが、木曜学生クラスは完全に女子クラスで和気藹々と毎週やっているのですが、いつのまにかスッと馴染んで、「いつから入会したんだっけ?…うーん一ヶ月前?馴染みすぎて信じられない!」というやりとりが行われていました。
そんな輪の中に入りつつ、自分でモチーフを組み、時には黙々と描き込み、やる気が出ない時には他の生徒を妨げたりせず、自分でボーッとする時間を設けたり、一見ドライなようで気遣いのできる不思議な生徒でした。(油絵を描く時って気をつけていても汚れまくるので基本どうでもいい服で来るのがセオリーなのですが、彼女の大人っぽい容姿に小学生時代のもうどうでもいい服を着ているのがなんともちぐはぐで、それもミステリアスさに磨きをかけていました。)
写真左が先で右が後の作品なのですが、左の要素詰め込み感に比べ右手は削ぎ落としたようなシンプルなモチーフの配置で、彼女自身の画力が向上したことがはっきりとわかります。
意図せずかも知れませんが、好きな質感のものばかりでなく今まで描いたことのない物に挑戦し続けていることも、素晴らしいです。
あまり思っていることを無駄に口にしない彼女でしたが、本当に自己表現として絵を描いている感じがしました。
ここで先生たちに絞られて得たストイックさも活かして、頑張って行って欲しいと思います!