モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

おしとやかな生徒によるおしとやかな絵

2017-05-26 09:13:44 | 学生

 

 暑いとも寒いとも言えないぬるっとした気温が続き、そろそろ梅雨の兆しが見えて参りました。
私にとっては服の悩みも尽きない時期で、羽織りものの調整が難しいです。この間、春を意識してZARAで花柄の刺繍ブラウスを購入したら、「このブラウス着ている人多すぎ」とネット記事に取り上げられるほどの大ヒット商品を引いてしまったようで、冗談じゃなく毎日街中でお揃いのブラウスを着た人と遭遇するので早くも戦力外にしてしまいました…。(絶対見たことあると思います)
 

 

さて、今回は木曜学生クラスの日本画のご紹介です!
実物のクオリティーが高く、写真の厳選もフォトショ加工も一苦労でした。
彩度や明度の調整がキモでもあり塩梅が難しいところですが、葉や枝の色味を抑え、白に薄づきピンクの花びらが美しく際立ったバランスの良い絵に仕上がっています。絵画的というよりはベタ塗りのデザインのような塗り方をしても、独特でなぜだかオシャレに見せられるのは、岩絵の具の色味と構図の良さによるものでしょう。重なりから生まれるくすんだ色味もうまく引き出せています。
意外と難しくみんな苦戦していたのが、雄しべの黄色い部分!ここの色味の調整を間違えると、安っぽい出来になってしまいます。何度塗ってもしっくりこないな〜なんて声が聞こえてきた箇所でした。
同じ画材と共通のモチーフ(桜)なのに塗り方次第で渋くなったりオシャレになったり、絵のタッチの違いで繊細になったり大胆な絵になったり、個性が強く出てとても面白かったです。
心なしか本人たちも得意げで、いつも以上に時間をかけてじっくりしっかりと完成させた甲斐があったと実感した授業でした!
こんなにお上品な絵を描いているのがいつもうるさい生徒たちと思えなく、「嘘つけ!」と言いたくなります。騙されちゃいけませんよ、こんなに上手く描けていますが、木曜学生クラスには普段から日本画を嗜んだりするおしとやかな芸術少女はいません。   菅原 

コメント
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