大竹です。学生たちに続き、小学生の油絵のラストご報告をさせて頂きます。
毎年夏休みは恒例となっている油絵のカリキュラム。今年はモチーフをアトリエ中にずらりと並べ、そこから大きい・中くらい・小さいモチーフを一つずつ選んで描いていくものでした。なぜそのように選ばせたかといいますと、大きいものばかりでは画面が窮屈になって息苦しい印象になってしまいますし、逆に小さいものばかりだと画面が寂しくなってしまうからです。他にも授業の導入でモチーフは三角形になるように置くと良い・モチーフの2つはくっ付けて1つは離れて置くと良い…等の話をしましたが、中にはそんな小賢しい話は無視してドンとモチーフを配置する子もいたりします。「形の狂いとか分からないし構図良し悪しなんて知らないもん!見たまんま描いたもん!」という子供のよく言えば自由、悪く言えば我が儘な意思といいますか…すごくエネルギッシュに感じます。(もちろん、理解して自分の絵に反映させている子もいます)また、油絵の具を使うとき、チューブから出したいろはそのまま使うと色が強すぎたり、その部分だけ浮いてしまうので他の色と混ぜてから使ったりするのですが、子供達にはそのまま使わせたりキャンバスの上で色を混ぜさせたりしています。こうした絵の具の使い方が子供の自由な線とマッチして、”正しい形や構図で描かなければならない!”と頭に刷り込まれている大人には真似する事のできない絵が完成するのです。
地面や背景もモチーフに合わせて講師が一人一人にアドバイスしていきました。モチーフを3つに絞りシンプルな画面にした分、カラフルなチェックやストライプが良いアクセントになり画面を華やかにしてくれています。明るすぎる色合いも、子供の手にかかれば溌剌とした瑞々しい印象に仕上がりますね。眺めているだけで若返りそうです。
ちなみに一番上の3枚はオバラ先生のお気に入りの3枚だそうです。皆さんはどの絵が気になりましたか?
※ミオスは明日から三連休させて頂きます。それに伴い、ブログもお休み頂きます。