モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

人類の進歩と調和

2022-04-03 20:40:38 | 小学生 工作

先日ミオスのお給料で自転車を購入しました!つまり皆さんから頂いたお月謝ですので、大切に乗っていこうと思います!ソウキです!

小学生クラスの3月のカリキュラムはオリジナルの太陽の塔を作ろう!でしたので、太陽の塔の説明も少ししようと思います。

川崎出身の岡本太郎さんが作った太陽の塔ですが、1970年に開催の日本万国博覧会のシンボルとして作られました。日本万博会では「人類の進歩と調和」がテーマになっており、太陽の塔は過去・現在・未来を貫く万物のエネルギーの象徴として設計されたそうです。太陽の塔には3つの顔があり、それぞれが過去・現在・未来を表現しています。背中の黒い顔は過去、真ん中の白い顔は現在、てっぺんの黄金の顔は未来と、下から上に向かって時間が進んでいっています。地下の黄金の丸い顔は地底の太陽といい、人間の祈りや心の源を表現しています。
しかし50年以上も前の(もちろん僕も生まれていない)作品、なんと8割くらいの子から「知ってるよー!」の声が上がり、こんなにも知られている知名度に、岡本太郎さんの影響力の凄さを感じました!

紙粘土といえば僕は最近、自分が通う学生クラスで亀の甲羅を作りました。自然に出来たデザインの美しさに心が惹かれ、甲羅だけリアルに作りたくなったのです。しかし僕は大きくなるにつれ「上手く作ろう!描こう!」という邪念が増えて、自由な作品が少なくなったように感じます。
今回の小学生には「どれだけモデルに忠実に作れるか?」というよりも、自分の考えたことを形にするというテーマにしてもらいました。得意不得意があまり露見しない『自分の過去(色々な思い出)』『現在(今のできごと)』『未来(夢)』を立体の中に込めようと、鏡のように自分を表したものです。

気分転換になるように、たくさんの廃材、何に使われていたかわからない謎ネジや鍵、絡まった針金などもふんだんに用意されました。これらを使用してメカニックな塔や、色付きの卵の殻をモザイクのように使っている子もいます。過去や未来にどんな出来事が??と、見ていてハラハラ、ワクワクさせられました!これはどんなことを表してるの??と家族で話してみるのも楽しいですね!

僕も、小学生の上手く作ろうという思いよりも、楽しもうという気持を見習いたいです。

 

コメント
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