ゆり 中3 油彩
今週から大学が始まり早起きがツラいです、ナツメです。今日は木曜学生クラスのゆりの作品をご紹介します!
はじめての油絵で手探りの部分も多かったと思いますが、だんだんと絵の具の特性や使い方の感覚を掴めてきて、トンネルと草木の質感の差もマチエールをつけて表現しています。「また描き直すの!?」とこちらが驚いてしまうほど手直しをして「今日はトンネルを描きます!」と言って描き始めてもしばらくして見に行くと「納得がいかなくて…」とさっきまでしていた描き込みがまっさらになっていることも多々あり、それだけ一つの作品にこだわりを持って取り組むことができたのがまず素晴らしい!多分どの部分も3回ずつくらい塗り直したのではないでしょうか?執念深く描いた甲斐があって細部まで手の入った作品になりました。苔むした岩や周囲の草に色味の変化を多くすることで、色幅の少ない真ん中のトンネルや跳んでいるゆりとの差をつけると共に深みが出て、少し寂れた周囲の空気感も伝わってきます。
トンネルは向こうの景色が見通せないので、抜けた時の視界が一気に開ける瞬間やそこに広がる景色などを想像したときのワクワク感が私は好きなのですが、そんな向こう側に挑むかのように無邪気にジャンプしているゆりと、千と千尋に出てくるような風景のマッチングも面白いですね。はじめてのことが多くある中で、自分の納得するところまで落とし込んで描くことができたのは大きな強みです!その根気強さ、粘り強さを武器に今後の作品にも取り組んでほしいです!!