オバラです。1年以上前の高2の秋に大手美術予備校に追い出した、藝大デザイン科志望の晴が「デザインは楽しいし好きだけど、どうしても油絵科が気になる。受験しなかったら絶対後悔する。でも予備校でそんなこと言ったら『ただでさえ浪人しないと受からない藝大を受験するのに、他の学部を受けるなんて許さん!』と言われるのがオチ。ちょっとだけ予備校休むので、油絵を教えてください!」と冬休み前に突然やってきました。ミオスに通っていた時に2枚だけ描いた小さな油絵制作の高揚感が、心にずっとくすぶり忘れられなかったとのこと。(以前描いた作品はこちら)
晴 高3 油彩(左は下塗り)
予備校で描いたデザイン・デッサンを見せてもらいましたが、豊かな創造性を感じ、独自の表現力を磨いてきたのが良く分かる作品でした。これなら受験直前とは言え、新しいメディアや技術への挑戦が、デザインの理解を深めることにも繋がると快諾しました。
しかしほぼ初めてに近い画材で、いきなりF15号(652mm×530mm)の大きなキャンバスに6時間で完成させられるのは、畑違いのジャンルとは言えやはり予備校で厳しく訓練してきたからでしょう。デザインで培ったセンスと勘で、木炭デッサン1枚と油絵2枚を制作しただけで、倍率7倍の武蔵野美術大学油絵科合格を見事勝ち取りました!(滑り止めの、空間演出デザイン科-倍率5倍も合格でした。)
右は木炭
今は藝大の1次試験(デッサン)真っ最中。「どっちも受かっちゃったらどうすんの?」と聞くと「えー!?受かってから悩みます。」そんな贅沢な悩みができるよう祈っています。それと、何十枚も油絵と木炭デッサンだけ描いてきて不合格だった人に、妬まれないように祈ってるわ!(笑)