マユカです!本日は小原先生の作品の展覧会に学生たちと行って参りました。
ブログを遡ってみましたら、私が最後に小原先生の個展にお邪魔させていただいたのは2019年のようで...当時は学生として画廊巡りに参加させてもらっていたことを思い出し、もう...5年も経っている...?!と、流れた歳月の速さに驚いています。いつの間にか、引率として生徒たちを連れていく立場になってしまいました。
さて、まず先生の展覧会に行く前に、銀座にある奥野ビル内の画廊を回りました。学生たちが「ホグワーツみたい...」と言うほどに内観はレトロで少し寂れた雰囲気が歩いているだけでワクワクさせてくれます。手動で開くエレベーターも、映画でしか見たことが無いようなレトロさ!雰囲気がとても素敵なため、ビル内を歩いているだけでも楽しいです
様々な人の作品を見て回れるのも楽しいポイント。一つ一つの部屋は狭いですが、その分展示されている作品の世界観に浸れたり、作品の雰囲気を肌で感じることが出来ます。
さて、本題の小原先生の展覧会の様子の話です!
小原先生の作品について、学生たちで感想を言い合ったり、先生がどういった意図で作品を制作されたのか。素材や描き方なども聞かせてもらいました。
先生の作品はベニヤ板に古い絹を水で張り付け、水彩絵の具を乗せて描かれています。ふんわりと滲み、具象的なモチーフを描きつつも抽象画のように見えてくる作品は、はっきりとした形を描かないからこそ人によって受け取り方が異なったり、受け取る情景が異なったりと、実際に作品を見ることでしか体験できないものがあるように感じました。遠目から見てみたり角度を変えてみることで、違った側面が見えてくるのも魅力の一つと思います。
展覧会に来てくれた学生たちには毎回恒例で、自分が一番気に入った作品と、それを見てどう感じたかの感想を述べてもらうのですが皆真剣に悩みながら作品を鑑賞していました。
自分の体験を交えて話す子や、作品から見えて来たものを話したりと様々でしたが、「えー!」「なんて言えばいいかわからない!」と言っていた割には身振りや手ぶりなども交えて話をしていたので、自分が学生の頃はこんなにしっかり話せていただろうか…なんて考えながらみんなの解釈を聞いていました。小原先生自身も、そんな解釈もあるんだ!と頷いていたのが印象深かったです。
最後に、引率としての参加だけれどもしかしたら話を振られるかもしれない…!と考え、実はも好きな作品と感想を言う用意をしていました!言うタイミングが無かったためここで言います!
DMにも載っている「枝垂桜」が一番素敵だなと感じました。写真で見ただけでは水滴をにじませて桜の形を描いているのかと思っていたのですが、間近で見ると桜の花の繊維や花粉まで描かれており、花の輪郭のみの場所と色のみの場所が相まって、前景 中景 背景の3つで成り立っている「空間の立体」を平面に表したような表現がされているように見えました。絹に描かれているということもあってか、1週間程度で散ってしまう桜の儚さを体感できるような作品でした。
小原先生の展覧会は4月6日まで開催しています!良ければ是非いらしてくださいね