岩田 ー 学生クラス・大人クラス担当
岩田です。皆様、今年も大変お世話になりました。
現在も継続中ですが、今年は縦3m×横6mの作品を制作している為、途中、教室を4か月程お休みしました。
こちらの作品は、大阪に来年から開業する外資系のホテルに納品します。
私の制作歴の中でも今までにない程の大きさの作品で、現存する漆の平面作品にもない位、デカい作品だろうと思います。
いつもは倉庫として使っている部屋にパネルを運び込み、作業をしているのですが、備え付けのエアコンはとっくに壊れていて、猛暑の中でも扇風機しかない環境は、50才の体には、心身共に大変しんどかったです。
とはいえ、皆さんのご協力もあって、来年1月の納品に何とか間に合わせることができそうで、現在ではほっと胸を撫で下ろしているところです。長いお休みを頂き、ありがとうございました。
私が漆という素材に20年以上に渡り、毎日のように向き合ってきて思うのは、一つの素材や物事にクローズアップし、それを毎日ああでもない、こうでもないと探り、掘り下げていくことで、今までに見たこともないような表情を発見できたり、思いもよらなかった表現に行きつくことがあるということ。
それはある意味、絵を描く上でも同じで、手慣れた道具を使うのを敢えて辞めてみたり、違う描画材にチャレンジしたり、絵画というカテゴリーの中で自らアグレッシブに変化していくということが、長い時間携わっていればいるほど、とても大切なのだと思います。
こちらのアクションが緩慢であれば、相手から返ってくる反応は乏しいのではないでしょうか。言い換えれば、描画材から様々な要素を引き出せるか否かは、こちらのアグレッシブな行動如何だということです。描き手次第なのです。
いつも言うことですが、皆さんには、とにもかくにも描くことにワクワクドキドキし続けて欲しいのです。
さあ、2024年、新しい年が始まります。
来年は、もっともっと今以上に描くことを心から楽しんで下さい。そして変化を恐れず、もっともっと沢山の冒険をしてください!!