モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

アルバムの1ページ目に

2024-03-13 23:58:33 | 大人 パステル・色鉛筆・他


小山 色鉛筆

春休みの終わりが刻一刻と迫ってきて戦慄しております、ナツメです。

本日は水曜大人クラスより小山さんの作品をご紹介します!入会後のデッサンを終えて初めての色鉛筆画で、娘さんを描かれました。

ようやく離乳食が食べられるようになった頃でしょうか、つられて笑ってしまいそうになるほど屈託のない笑顔が可愛らしいですね!このあどけなさを出すために表情に苦戦されていましたが、少しずつ調整を重ねた末に納得のいくものになりました。

色鉛筆は初チャレンジとのことでしたが、塗り方の使い分けがお上手です。髪の毛の暗い箇所にははっきりと影を描き、生えたばかりの細い毛髪を表現している一方で、肌の陰影は何色もの色鉛筆をを使い分けながら頬っぺたの柔らかさを感じるような優しいグラデーションを作っています。赤ちゃんの手はよくクリームパンに例えられると聞きますが、まさにそれくらいぷくぷくとした立体感が出ていますね。色鉛筆特有の温かみがやわらかな印象と非常によくマッチしています。

作品を見ている内に段々と小山さんの家のアルバムを覗いているような気分になってきました。1ページ目に引き続き、これからどんな成長記録が並んでいくのか、今から楽しみです。

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デッサンから感じる空気

2024-03-12 23:55:50 | 大人 デッサン


朝倉 鉛筆デッサン

サヤカです!雨だとちょっとしたことが億劫になってしまいますね…

今回は、月曜クラスの朝倉さんの作品をご紹介します。デッサンを極めています。
ブリキのじょうろ、小さなブロック、枯れた木の枝と、それぞれ違った素材のモチーフを組み合わせました。モチーフの質感・重量感・空間・距離感を考え丁寧に追っていて、時間を掛けて堅実に観察したことが伝わってきます。明暗差のコントロールも素晴らしいです!暗い穴の部分(じょうろのタンク・ブロックの穴・枯葉の重なりの奥)と、光が当たる部分(ブロックの上面・枯葉の上面・金属のハイライト)の差がしっかりついているため、メリハリのあるデッサンとなっています。明暗差がきちんとついていることで、中間色のグレー部分も映えて見えますね。また、工業製品のじょうろとブロックが奥にあることで、手前の自然物である木の枝の乾いて婉曲した自由な動きに惹かれます。裏表に反り、ねじれ、折れ曲がる葉は、重なりも立体感も非常に綿密で、生み出された空間までもが美しい表現となりました。

デッサンはモチーフだけでなく、取り巻く空気を感じさせられるのが理想ですが、朝倉さんの作品からは静謐な穏やかさを感じます。そんな心地よいデッサンを描く朝倉さん、次作は油彩にチャレンジされるとの事。違う画材でどのような空気感を纏わせるのでしょう?これからも楽しみにしています!

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オバラ展覧会のお知らせ

2024-03-11 13:51:01 | 講師・生徒さん展覧会


小原京美 『枝垂桜』/『静寂』 絹本着彩・透明水彩・墨

オバラです。コロナ禍で断っていた画廊企画展に、久し振りに出品させて頂くこととなりました。(前回参加したグループ展からも1年振りです。)
今回は個展ではなく、若手の日本画家ishikoさんとの二人展となります。
私は油画科出身ですが、ここ20年ほどは古布(絹)に、朦朧体で幻想的な作品をとなるように心掛けて制作しています。
開催時期に合わせ、春をテーマにした作品を多く描きました。
講師以外の、作家としての小原をご覧頂けましたら嬉しいです。

2024年3月26日(火)〜4月6日(土) 12:30〜18:00〈日曜・祝日休廊/最終日16時終了〉
あらかわ画廊|Arakawa Gallery
〒104-0061  東京都中央区銀座1-10-19 銀座一ビル3F
■有楽町線 銀座一丁目駅 出口10番11番より徒歩1分
■銀座線 京橋駅 出口2番より徒歩2分

東京方面についでがございましたら、ぜひお立ち寄り下さいませ。
私は3月27日(水)、4月1日(月)以外は在廊する予定でおります。
※3月31日(日)日曜は休廊です。最終日4月6日(土)は16時までで終了です。

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表情やしぐさを大切に

2024-03-09 16:11:12 | 大人 水彩


上田 透明水彩

岩田です。今回は、上田さんの作品をご紹介します。

上田さんは、人物が上手くなりたいという思いでミオスに通われている方。
こちらは、家呑みをしている場面を絵にした1枚。まるで酔っぱらってソファから、ふいにパシャっと撮ったような、面白いアングルで描かれています。

ペンをベースに全体を透明水彩で彩色していますが、サラッと描いているものの、雑然と飲み物などが置かれているテーブルや家具、室内全体の状況が、ごく自然に描かれていて、描画材の扱いに手慣れているという感じを受けると同時に、肝である人物を意外にもあっさり描いているなあという印象を受けます。

前回、ご紹介したこちらも同様、客観的にその場、その状況を俯瞰して描くことは、とても得意なのだと思いますが、取り巻く風景と同等位に人物を扱っているのかなという気さえしてくるのです。もっと個々人に思い入れがあっても良いのではと感じます。

例えば、より人物にスポットライトがあたるような状況を絵にしてみたり、動きのあるシーンを選ぶなど、何を描きたいのかを見定め、更に描き込む比重を変えて、1枚の絵を仕上げてみてはどうでしょう。

tpoによる、その時々の状況はもとより、心情や感情によっても人の表情やしぐさは多様に変化するものです。そうしたことに興味を持ち、更に魅力的な人物を描いていって下さい。

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宇宙には何がある?

2024-03-08 20:33:40 | 幼児

大竹です。幼児クラスでは宇宙をテーマにお絵かき&工作をしました。
まずは宇宙に何があるかを図鑑を見ながら考えていきます。地球に、月に、土星に、彗星に隕石に太陽…沢山のものがありますね。それらを黒い画用紙いっぱいにクレヨンで描いていきました。中にはロケットや宇宙船も見受けられ、それぞれの宇宙が出来上がっています。大きい紙でしたので、惑星1つを塗るのも結構大変です。太陽は大きく見せるために端っこに見切れさせたり、スキマに小さな星を散らしたりと画面いっぱいに描いていきました。土星のリングはちょっと難しいかな?と思いながらも、皆んな上手に描けましたね(リングの重なりが難しい)。

宇宙が出来たら宇宙飛行士(自分)を作っていきます。まずはヘルメットの中に顔を描き、体のパーツをハサミで切っていきました。宇宙には重力がなくフワフワと浮かんでいられるので、自由なポーズで身体を画用紙に貼っていきます。貼る前に画用紙にパーツを乗せ、どんなポーズにしようかな?と考えながらの制作でした。踊ってる様にも泳いでいるようにも見えて楽しそうですね!うまく貼れたら宇宙服に赤いラインを入れたり、ボタンを描き込んでいきました。最後は宇宙を彷徨うことにならないよう、宇宙船と自分を繋ぐロープを描いて完成です!

大きな画用紙でしたので床での制作となりました。アトリエに飾ってある宇宙飛行士やスペースシャトルを見て「宇宙の工作やお絵かきがしたい!」となった事が今回の制作のキッカケです。皆が大きくなる頃には、軌道エレベーターで気軽に宇宙になっているのかな?

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相模原弥栄・川崎総合、美術高校合格!

2024-03-07 22:03:32 | 美大・美術高校受験生作品

マユカです!今回は高校受験生達のご報告をさせて頂きたいと思います。

まずは合格、おめでとうございます!一年間、受験勉強やデッサンお疲れ様でした!!二人の努力が実り、本当に嬉しい限りです。特に弥栄高校などは倍率が2倍以上あり、難関突破です!すごい!

受験間際は私も彼女たちの隣に座り、同じ時間で一緒にデッサンをして『時間配分・塗りの強さ濃さ・緩急つけたペース』などを、体で覚えてもらいました。(中央が私のデッサンです。)

どうしても1時間半という短い時間の中では、描くことができるモチーフや細密さに限界があります。二人は特にどのモチーフも完璧に!という意識があり、それは大切な事ではあるのですが、時間制限を加味すると、一つのモチーフだけに集中することで他が未完成となってしまうことが多くなってしまいます。そのため満遍なく全体的に手を付けることや、満遍なく描いたあとは全体が同じ色っぽくなってしまいがちなため、一部分、それもメインに置きたいモチーフの手前だけ特にしっかりと描き込むこと等、素早いけれど上手く見える技法を使い、短い時間の中で完成させる必要があるんですね。


左 みづき(相模原弥栄高校・美術科) / 右 ほまれ(川崎総合科学高校・デザイン)

好きなものも我慢して、目標に向かってひたすら努力するしかないこの1年間、受験の為だけに絵を頑張って、時には嫌になることもあったでしょう。改めて合格おめでとうございます!高校の3年間を是非、素敵なものにしてくださいね!

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武蔵美・多摩美デザイン科合格!

2024-03-06 23:54:05 | 美大・美術高校受験生作品

ナツメです。先日、美大受験のために学生クラスから予備校へ移っていた風音が合格報告に来てくれました。武蔵美と多摩美、受けた学部学科は全て合格したそうです。素晴らしい!

下に沢山の再現作品(実際に受験で出した作品を後日描いたもの)と出題、制作意図などを送ってもらったものを載せています。僅か3-5時間でここまで考え、描かなければなりません。

再現作品を見ていただくと分かる通りデザイン科の実技試験には「鉛筆デッサン」「アクリルガッシュでのデザイン」の二つの課題が出されます。受験直前にたくさんの作品を持ってミオスにアドバイスをもらいに来たのですが、風音はデザインの方で伸び悩んでいるようでした。

直前になればなるほど出来ていないことに焦ってしまうため、アイディアよりもまずは配色を綺麗にすることに集中しようとアドバイスをしました。見た目が良くない広告は中身なんて見てもらえませんからね。そして自分の色を見つけるために、「広告などの配色は参考になるけど課題にそっくりそのまま引用できるわけではないから、どんな色合いが綺麗とされているかを学ぶ材料にしよう」と伝えたところ、一筋の光明を見たそうで、その後の作品はグンと良くなったそうです。私も受験生の頃同じように行き詰まったので、自分の経験が彼女の役に立てたことに嬉しくなりました!私も予備校で散々アドバイスはもらっていましたが、やっぱり最後はミオスで安心感と自信を持たせてもらいたく、直前にふらりと立ち寄ったことを昨日のように思い出します。

自分の功績(!?)を鼻高々と書き連ねましたが、最後の最後まで努力を怠らず、風音が今まで一生懸命積み上げてきたものがあったからこそ掴み取った合格だと思います。たくさん休んで、遊んで、大学生活も楽しんで下さい!!おめでとう!!!

多摩美グラフィックデザイン

デザイン 『食べ物をモチーフに、EATの文字を配して表現しなさい』
◯直前、予備校でdelivery(右)をやっていたので、それを少し変えてそのまま描いた。
◯deliveryの時より色の役割が分かりやすくなるよう意識した。

多摩美グラフィックデザイン

右 デッサン 『両手をモチーフとして、音をデッサンしなさい』
◯最近の「▲▲と両手」とは違った出題形式だった。両手から出る音=ノック、ドアというのが分かるようにドアノブをモチーフに選んだが、これだとドアノブを回してる音なのかノックの音なのか、どっちが主人公か分かりにくいので失敗だった。
◯遠目の印象が良くなるように腕を交差させた。画面が重くならないように注意した。

武蔵美視覚伝達デザイン

左 デザイン 『あなたと周りにいる人の関係をイメージしなさい。20字以内の説明を加える事』
◯タイトル:一筋縄では終われないおばあちゃんとの会話
◯紙粘土の独特なちぎれ方・くっつき方に着目し、なかなかちぎれない紙粘土と、おばあちゃんの話を重ねて描いた。
ただそれだけだと凡だと思ったので追い攻撃も加えた。
黄色いほうが元気なおばあちゃん、紫がちょっと嫌がってる私。シンプルな構想なので、どっちがどっちを表してるかちゃんと伝わるように色と配置に気を付けた。
◯パワーが加わってる、というのを表したくてちぎれ目にオレンジを配したが、2色だけの方が対比がわかりやすかったので少し失敗。

多摩美情報デザイン

デッサン 『配布した紙皿と、自分の手を観察して描きなさい』
◯条件3に「紙皿を切るなどの加工をしてはいけません」とあったので一切手を加えなかった。◯紙皿の薄さ、縁の凸凹、手に奥行き、が出るように人差し指を前に持ってきて、紙皿は斜めに持った。

デザイン 『階段をテーマに、任意の幾何学形態を用いて表現しなさい』
◯多摩グラのデザインと違って「モチーフの解釈、表現方法は自由」という記載がなかったので一般的な階段で描いた。
◯すごく限定的なテーマなうえ、たぶん私同様多くの人は外れるのを恐れて一般的な階段を描くので、階段のどこを描くかが重要だと思った。限定的な瞬間の階段に焦点を当てて、「雪が積もった日、階段の滑り止めに安心する」というのを表現した。

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『好き』を創作に

2024-03-05 22:10:24 | 学生

花粉でつらい時期ですね…サヤカです!今回は学生クラスの作品を紹介させていただきます。小さいサイズの中古のパネルをもらったので、学生達に水貼りさせて「たまには好きなだけ時間を使って、好きな画材で、自由に描いていいよ!」と放置。アドバイスなど一切なし。各々好きな気持ちが伝わってくる仕上がりです!


明日菜 中3 / 陽南 中2

明日菜と陽南はイラストでかわいらしい女の子を描きました。明日菜の作品は明るい色彩が目を引きます!着彩がとても上手で立体感や空気感がとてもよく表現できています。陽南は童謡の『やぎさんゆうびん』を連想させるアイデアが面白い作品です。全体的な色のバランスもよく、イラストの題材を伝える力もあります!


瑞希 中2 / 璃久 中2

瑞希と璃久は生き物を題材に選びました。鳥が大好きな瑞希は、赤が印象的な凛とした姿を描きました。好きな気持ちと筆の速さが比例していてとても早く描き上げましたが、繊細なタッチが鳥の雰囲気をよく表現しています。璃久は悠々と泳ぐカモノハシを描きました。色鉛筆で複雑な色彩を描くのに苦労しましたが完成までよく頑張りました!毛並みや水面が反射して七色に光っているのが幻想的です。


恵菜 中1 / 愛菜 中2

恵菜と愛菜も好きなもの全開のテーマで描きました。恵菜はバイクを題材に選びましたが、おしゃれなアメリカンカフェに飾っていそうなクオリティ!様々な太さのペンを駆使し、細部までこだわっています。お城好きの愛菜は、崖にそびえ立つ城を堂々と描きました。コピックを使って着彩したので色味がはっきりとしていて、現代的な雰囲気を演出しています。

6人の作品を紹介しましたが、三者三様でとても賑やかな作品紹介になりましたね。趣味は創作意欲の大きな要素でもあるので、これからも『大好き』の気持ちを大切にしてください!

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武蔵美の油、合格しました

2024-03-04 13:17:38 | 美大・美術高校受験生作品

オバラです。1年以上前の高2の秋に大手美術予備校に追い出した、藝大デザイン科志望の晴が「デザインは楽しいし好きだけど、どうしても油絵科が気になる。受験しなかったら絶対後悔する。でも予備校でそんなこと言ったら『ただでさえ浪人しないと受からない藝大を受験するのに、他の学部を受けるなんて許さん!』と言われるのがオチ。ちょっとだけ予備校休むので、油絵を教えてください!」と冬休み前に突然やってきました。ミオスに通っていた時に2枚だけ描いた小さな油絵制作の高揚感が、心にずっとくすぶり忘れられなかったとのこと。(以前描いた作品はこちら


晴 高3 油彩(左は下塗り)

予備校で描いたデザイン・デッサンを見せてもらいましたが、豊かな創造性を感じ、独自の表現力を磨いてきたのが良く分かる作品でした。これなら受験直前とは言え、新しいメディアや技術への挑戦が、デザインの理解を深めることにも繋がると快諾しました。

しかしほぼ初めてに近い画材で、いきなりF15号(652mm×530mm)の大きなキャンバスに6時間で完成させられるのは、畑違いのジャンルとは言えやはり予備校で厳しく訓練してきたからでしょう。デザインで培ったセンスと勘で、木炭デッサン1枚と油絵2枚を制作しただけで、倍率7倍の武蔵野美術大学油絵科合格を見事勝ち取りました!(滑り止めの、空間演出デザイン科-倍率5倍も合格でした。)


右は木炭

今は藝大の1次試験(デッサン)真っ最中。「どっちも受かっちゃったらどうすんの?」と聞くと「えー!?受かってから悩みます。」そんな贅沢な悩みができるよう祈っています。それと、何十枚も油絵と木炭デッサンだけ描いてきて不合格だった人に、妬まれないように祈ってるわ!(笑)

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ハイライト考

2024-03-02 17:43:04 | 大人 水彩


透明水彩 大崎

岩田です。今回は、大崎さんの作品をご紹介します。こちらは、アクアリウムミュージアムにて撮影した金魚の写真を元に透明水彩で描いた作品です。

下方に見える赤いつぶつぶは、イクラではなく、水槽内に敷かれたビーズ。
これを一つ一つ丁寧に描くだけでも大変でしたが、初めての画材で、ここまで頑張って描いたなーと、只々感心してしまいます。

このような光を反射した点や線のようなハイライトが幾つもあるモチーフを透明水彩で描く場合は、どのように進めていくべきか実に困るものです。ハイライトの部分を紙の白で残して描くのが最良の方法とは考えますが、どうにも白い箇所を残しようがない場合も多々あります。

解決する術の一つに液体マスキングがありますが、これが実に使いにくい!!
筆や竹串など駆使し、マスクしようとしますが、やっている傍から固まるし、筆に纏わり着くと二度と綺麗に剥がれないし、筆を捨てざるを得ません。

そこで大崎さんは今回、最後に不透明水彩でハイライトを描くという手法を取りました。
この場合も、白を只そのまま載せる、強すぎて浮いた印象になってしまうので、多少でも周りを反映させた色を混ぜたりすると良いでしょう。

今回は、脇役のビーズについてのコメントが幅を利かせてしまいましたが、主役の金魚の尾びれも繊細に描かれているのも見逃せません。

次は初の油彩に挑戦する大崎さん。やりたいこと全て、貪欲にやってみて下さい。

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お雛様に輪投げ

2024-03-01 21:07:53 | 幼児

大竹です。幼児クラスでは、お雛様工作&お絵かきを行いました。
今回は材料や作業工程が多く、切ったり貼ったり塗ったりと忙しく手を動かしていきました。
お雛様とお内裏様のパーツは特に細かいので、切ったゴミと飾りが混ざらないよう、こまめに机を掃除しながらの制作していきます。着物の柄は丸いスタンプを押して付けていますが、この作業にハマってしまう子も…笑

工作の後のお絵かきではクレヨンでお雛様とお内裏様を描いていきます。いつもは人の顔はペールオレンジで描いていますが、お雛様たちは白粉で白い顔をしていますので、グレーで輪郭を描きました。特徴的な細い目に眉、おちょぼ口を描いたら完成です。みんな同じ描き方をしても、表情が微妙に違っていて面白いですね。なんだか作者に似ている…?

また、別日の工作では輪投げ作りを行いました。モール、アルミホイル、紙皿など様々な素材で投げ輪を作り、どれが投げやすいか比べていきます。アルミホイルは捻って輪っかにし、紙皿は中心を丸くくり抜き2枚合わせています。他の人と混ざって分からなくならないよう、紙皿にはデコレーションもしました。完成後、いよいよ投げていきますと、モールは投げにくい・紙皿はフリスビーのように飛んで行ってしまう・アルミホイルが一番投げやすく入りやすい結果となりました。

ラストのお絵かきでは作った輪投げで遊んでいるところを描きました。沢山投げた形跡が見えるのが微笑ましいですね。奥に輪投げがあるように(距離があるように)見せるため、手前の自分は大きく描き、重ねて描くようにしました。物の重なりを難しいですが、絵がグッと良く見えるテクニックの1つですね!

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