モノ作り・自分作り

東横線 元住吉 にある 絵画教室 アトリエ・ミオス の授業をご紹介します。
美術スタッフが、徒然に日記を書いています。

撃って!弾けて!

2024-09-12 23:57:12 | 小学生ワークショップ

色水というより、残暑の日差しにやられたマユカです!!4日間に渡る小学生クラスのスプラッシュイベントも、本日で終了いたしました。

私自身も高校生の頃このイベントにバイトとして参加させてもらったことがあるのですが、実に4年前…とにかくとっても久しぶりだったため、子供たちの体力ってこんなにあったっけ?!という驚きが大きかったです。大学生になってから体力が落ちたのかもしれません。

最初の試し打ちから本番、集合写真を撮る前までずーっと走っていても疲れている様子が全くない!私なんかは走ってみたら早々に疲れてしまい、子供たちからの集中砲火を、これでもかとくらいました。やはり、普段から全力で遊んでいる子供たちには敵いませんね。

ただ、終わった後でカラフルなインクで染まったシャツを見ていたら、なんだか民族衣装のような、タイダイ染めのような雰囲気もあって、ランダムにできた模様が面白くなったなぁと嬉しくなりました。

普段、アトリエの教室内で黙々と作品を作るのとは違い、のびのびと楽しく体を動かしながらの授業は、長い油絵制作の良いリフレッシュになったのではないでしょうか。
今日の授業で色とりどりになった服を、いつかまたアトリエで見れるのを楽しみにしています!

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教室を飛び出して

2024-09-11 23:05:46 | 小学生ワークショップ

お久しぶりです。サヤカです。北海道から沖縄まで各地を旅行し、最後にはしっかり?体調を崩して夏休みを満喫させていただきました。
本日は最高気温34℃!絶好の野外イベント日和でしたが、その様子をレポートします!

私にとっても初めての野外イベントで、カリキュラムの内容を聞いた時から今か今かと楽しみにしていました。小学生たちも同じだったようで、出発前から「大きい水鉄砲持ってきたよー!」「お母さんにTシャツ綺麗に染めてきてって頼まれたんだ!」とテンション高めに話をしてくれました。

ウォーミングアップで行った水だけ入った水鉄砲でも、みんなのテンションはMAX!!!色水を充填する前から、すでにびっしょり…始まる前に「あんまり濡れたくないなー」とぼやいていた女の子たちも、いざ始まると楽しそうにきゃーきゃー駆け回っていました。

色水鉄砲が始まると、白いTシャツはどんどんカラフルに染まっていき、その様子は圧巻!汚れるのも気にせず、色水を掛け合い、走り回り、自分の体中がキャンパスになったようでとても開放感ある空間でした。実際に友達同士で、色水鉄砲を使ってニコちゃんマークや星を描いて楽しんでいる子たちもいて、自由な発想に感心してしまいました。(まぁすぐに他の子の乱射で塗りつぶされてしまうのですが…笑)普段話しづらい離れた学年の子ともコミュニケーションをとっている様子も見れて、イレギュラーなイベントの醍醐味を実感しました!

家に帰ってお風呂に入ると、下着どころか体中が真っ青になっていてびっくり!!私は報道カメラマン(戦場カメラマンかも?)でしたが、最初に「カメラには掛けないでね」と注意していたので、そんなに狙われないかな?と甘く見ていました…。

アトリエの教室を飛び出して、思いっきりはしゃいだ思い出が、子供たちのよい夏の締めくくりになっていたらと思います!次週からの色水で彩られた布を使ったカバン作りも楽しみです!

追伸 水曜夜間大人クラスの原さんが、差し入れにたくさんのお稲荷さんを作って持って来て下さいました!疲れた体に優しい甘さが沁みました。スタッフ6人で美味しく頂きました。ありがとうございました。

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エンジョイ水鉄砲!

2024-09-10 23:27:29 | 小学生ワークショップ

9月になってまでの熱中症警戒アラートが、こんなに嬉しいことがあるでしょうか?ナツメです。天気と暑さが成功のカギを握るス◯ラトゥーン、もとい色水鉄砲イベントの様子を昨日のタイシ先生に引き続きご報告します!

昨日、今日と絶好のイベント日和が続いています。公園に着いたら水鉄砲を受け取っていざ開戦!はじめは一様に白いTシャツだったのが色水でどんどんカラフルに染まって行く様子は壮観です。

相手を撃つとなると少し遠慮がちになっていた子も時間が経つにつれ全力で駆け回っていて、「楽しい!」との言葉に安堵しました。でもカメラは狙わないでね。壊れちゃうからね。

遠慮せず人を撃ってもいい、服を汚してもいいという非日常感に、次第に開放的になっていき、勢い余って顔まで絵の具まみれになる子も続発したものの、ものともせずに続行(復讐?)していたので、こちらの心配も杞憂に終わりました。逞しい!

最後にはスタッフも含めて全員色水でドロドロでしたが、みんなの笑顔に元気を貰い、片付けまで頑張ることができました。「学校の友達に今日のこと自慢してきたんだよ!」との声も多数聞こえ、その期待に応えることができたイベントになっていたらいいなと思います。

事前に水鉄砲に入れる大量の染料(8色)を作ったり、現地へ行ってシュミレーションするなど、当日めいいっぱい楽しんでもらえるよう入念に準備をしました。下の写真は布同士を繋ぎ合わせて60mにわたる大きな布を作っている様子。教室で見ると大きく長く感じましたが、実際に公園に持って行くと程よいサイズでした。来週からのカリキュラムではこれを切って、カラフルなカバンを制作します!そちらもどうぞお楽しみに!

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色水鉄砲イベント

2024-09-09 22:41:18 | 小学生ワークショップ

ブログは1ヵ月ぶり、お久しぶりな大志です。今日はみんなが待ちに待ったスプラトゥーンをしました!ぼくも普段とは違うイレギュラーなイベントデーだったので、みんながどんな反応を見せてくれるのか楽しみにしていました。

始めは水鉄砲に水を入れて練習がてら撃ち合いをしてウォーミングアップ、みんなのテンションが上がったところでいよいよ次は、色水を充填します!
最初は真っ白の布(なんと60M!)に試し撃ち。この角度では、どのくらい飛ぶかな?と実験です。「わー!当たった!」「きれい!」と大興奮!

さぁ、練習&実験も終わったので、いよいよ白Tシャツに撃ち合い!!
改めて写真で見ると、カラフルな色に染まってゆくTシャツ、綺麗ですね!でも実際は、歓声・奇声が公園中に響きあがり、逃げ惑いながら攻撃もして、と自分の染まり具合を確認する余裕などありません。

みんなからの集中砲火で、背中が黒色に染まったぼくの白Tシャツ(パンツまでどどめ色に!)、バズーカの水を掛けられ過ぎ、滝のように染まってしまった子も。しかし非日常的で楽しい思い出になってくれたはずです!

自分は今回が初参加でしたが、ミオスに通っていた小学生の時にこのイベントに参加したかったです!久しぶりに限界まで体を動かしてクタクタなので短くて失礼しますっ。

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新たなステージへ

2024-09-07 22:56:04 | 大人 油絵・アクリル

岩田です。今回は、立野さんの作品をご紹介します。
こちらはキャンバスではなく、木製のパネルに銀箔を貼り、その上から油彩で描いた作品。光線の状態を変えて撮影した2枚の画像を見ると、状況の変化でここまで見え方が変わるものかと驚かれる方もいるでしょう。


立野 油彩・パネルに銀箔

〇暗幕を使い周りから光が当たらない状態で撮影し、敢えて上のエッジまで入れるトリミングをしました。エッジを見てもらうと、サイドまで手を加え、額が不要の描き方をしているのがお分かりいただけると思います。

〇全光の撮影です。全面に箔を貼った上に油絵具で描いているので、かなり反射が激しく、角度によって全く別の作品に見える所が非常に面白いです。

全体にブルーのトーンでまとめられ、道を真ん中に左右、建物が建ち並ぶ風景を描いたもの。独特の質感と雰囲気が、観る者に落ち着きと哀愁のようなものを起草させる1枚です。

夕暮れを表現した空は、透明色を使い、あまり絵の具を乗せないことで、銀の光沢を活かした表現になっています。
一方、建物や道には、厚く、何層にも絵の具を重ね、古びた質感を表現し、日差しや風雨にさらされながらも、そこに人が生きてきた痕跡を人を描かずして表しているのです。

良く見ると、建物の端々に使われている赤い色が、少量だけ使われる薬味やスパイスのようなアクセントになっていて、そうしたところも、作者のバランス感覚を感じさせる一部分です。

何か新しいことをやってみたいと常に思いながら、産みの苦しさも同時に体験している立野さん。今回もそこを乗り越え、新たなステージに到達しました。

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雨上がりの紫陽花階段

2024-09-06 19:40:53 | 大人 水彩


釘宮 透明水彩

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは、釘宮さんの水彩画です。この作品を見てもお分かりになるように、紫陽花の季節=つまり5月から制作されていらっしゃいました。雨に濡れた黒い石の階段や、雨上がりの優しい日差しが左上から右側の花に当たっているところ、門の中にお宮参りというよりは観光客であろうご婦人たち、全てが自然に調和するように注意を払って描かれています。
光を受けて葉が透けるように明るくなっている柔らかな色合いが美しいですね。奥は絵の具を薄く塗っているのに対し、陰になる左手前などは黒や近しい濃い色を思い切りのせて差を付けています。画面全体のバランスを注意しながら制作されて行ったのでしょう、どこを観ていても心地よい1枚だと思います。紫陽花の青色も美しいですね。紫陽花は小さな花びらが集合して1つの塊となっているので、どこまで描き込むかの判断が難しいものですが、釘宮さんはその塩梅を見極めて描かれていますね。

陽光や湿度、匂いといった形のないものを表現するのは難しいですが、風景を描く上ではいかにそれらを観賞者に感じさせることが出来るかが重要になってきます。一筆一筆に作者が目指したかった優しい風景への思いが込められているのでしょう、じっと見つめていると、雨と紫陽花が混ざった匂い、遠くで談笑する人々のかすかな声、葉っぱに反射する陽光が、まるで実際に体験したかのように頭の中に広がっていきます。

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毎日が物語の一ページ

2024-09-05 23:35:57 | 大人 パステル・色鉛筆・他


小山 色鉛筆

マユカです!今回は小山さんの作品をご紹介します。
色鉛筆で活き活きと描かれたこちらの2枚。娘さんの日常のさりげない仕草を描かれていらっしゃいます。今回でお嬢さんの絵も3枚目となりました。左の作品はその活き活きとした雰囲気が良く伝わってきます。色鉛筆の暖かなタッチが優しいイメージを与え、どこかほっこりとするような印象です。どちらもデッサンがしっかりととられているため人の顔を描いた際に生じるパーツのバランスに対する違和感が全くなく、小山さんの観察力、描写力の高さが伺えます。

娘さんのお顔ももちろんですが、着ている服の自然なたゆみやひろがりがその表情をさらに明るく魅せたり、性格を表す手助けになっていますね、楽しげな声が聞こえてきそうな雰囲気がとても伝わってきました。右の絵は泣きそうな顔にも見えますが、電気屋のテレビ画面にくぎ付けになっているショットだそうです。(内容は悲しいor怖い場面なのかもしれませんね。)子どもは集中している時に目を凝らすため、眉を顰めたりする表情筋の仕草が魅力です。そこを丁寧に描写されているため、パッと見たときにどんな表情なのか想像しやすく、絵に物語性が生まれます。物語性といっても、特別なストーリーが必要というわけではなく「走って楽しかった」「集中してテレビを見た」のように日常で起こる何でもないことだって「物語性」であると私は思います。
言葉のない状態で感情などの複雑な物を表現するためには表情が一番です。こういった何気ない表情は特に、いつかどこかで見たような懐かしさを感じるため、優しい気分にさせてくれるのでしょう。

特別な出来事がなくても、子供たちにとっては毎日が新しいことの連続で、大人にとってなんでもないことでも、子供たちが大きくなっても記憶に残ったり、その子の人生にとって大きなものになったりすることがあります。そんな何気ない一瞬を発見して画面に描写した小山さんの作品は、お父さんが娘さんに贈る人生の本の挿絵、その1ページのようにも見えました。

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広がる空間

2024-09-04 22:17:03 | 大人 水彩


黒木 透明水彩

とうとう夏休みが終わってしまいました、ナツメです。今回は大人クラスより黒木さんの作品をご紹介します!
まるでターナーの水彩画を見ているような美しい景色。写真集の見開きのページから画題を選ばれました。淡く優しい色遣いが印象的ですね。まるで空を割って現れたかのように輝く太陽にも、眩しいながらギラギラとした強さはなく落ち着いた雰囲気を感じます。

空の中心部には紫、青、黄色など様々な色相から選んで乗せています。絵の具が重なった部分にまた新しい色彩が生まれ、透明水彩ならではの複雑な色合いがとても効果的に使われていますね。この幻想的なトーンがここまで綺麗に見えるのは、周囲に暗い箇所を作っているためです。左右上の空や水面の向こうに見える街などもしっかりと暗さをつけ描かれているため明るい空との対比が際立つように設計されています。同じく手前の海は暗く、遠くにいくほど段々と水面が明るくなっているため遠近感の表現だけでなくビネット効果のように中心へと視線を集めることにも一役買っています。光を強く演出するような明度計画が素晴らしい!
横長の構図もしまって、閑静な空気の中で穏やかに波が寄せていく音や雰囲気がありありと伝わってくるような臨場感あふれる作品となりました。

ワンポイントアドバイス 横長のパノラマのような画角によってまるでその場にいるかのような視点になっていますが、こういう広がりのある風景を描く時は大きめの紙を使い、余白まで筆を止めずにはみ出しながら描くことが、のびのびと感じさせるコツです。

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藝祭の御輿の作り方

2024-09-03 14:03:02 | 講師・生徒さん展覧会

聡です。まだ正式にミオスのスタッフに返り咲いていないので(時々不定期に助っ人で入っています)、お盆の自己紹介には登場しませんでしたが、小原先生が春にブログで紹介してくださいました。覚えていらっしゃる方がいれば嬉しいです。

昨日の藝大デザイン科はる先生に続き、日本画科の方の御輿もご紹介します!僕達のチームは日本画科・工芸科・邦楽科・楽理科で、テーマは『孔雀』~翔る繁栄と自由への祈り~です。
簡単ですけどプロセスをまとめますね!

①台の上に骨格となる木の芯材を作る

②芯棒に沿わせて四角い発泡スチロールを大まかにカットし付けていく
 カットする際、ワイヤーに電流を通し発泡スチロールに当てて焼き切る

③四角いポリゴン状の孔雀が出来上がったらそこから木彫のように荒く掘っていく
 包丁、スコップ、ノコギリなどを使う

④掘っていくにつれ、壊れてしまう所、量感が足りない所などに発泡ウレタンフォームを使い盛ったり発泡スチロール同士を接着して足したりして掘り進める

⑤ヤスリや果物ナイフで細かい描写をしていく

⑥花は別パーツで花びら一枚ずつ作り、発泡ウレタンで固定

⑦細かい穴などをパテで埋める

⑧着彩(デザイン科同様、今週から着彩に入りました。ラストスパートです!)


本当は藝祭にミオスの生徒さん達を連れて行って、僕が案内したりするみたいなことを計画していたのですが、藝祭当日は御輿のパレードやアートマーケットの店番、展示に駐在したりと、暇な時間がほとんど無くなってしまいました、、、ごめんなさい。でもぜひミオスの生徒さんにたくさんいらして欲しいです!

追伸 9月15日(日)から、正式に日曜クラスを担当させて頂くことになりました。どうぞよろしくお願いします。

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東京藝術大学の学園祭

2024-09-02 10:38:58 | 講師・生徒さん展覧会

お盆休み中にブログで自己紹介させて頂いたハルです。今日は『藝祭』のご案内をさせて頂きます。

9月の6日(金)〜8日(日)にかけて、東京藝術大学の学園祭が開催されます。日頃の制作の発表となる展示や、野外コンサートなどがありますので、くわしくはこちらのサイトをご覧ください。

藝祭では毎年、1年生が音校と美校4科でチームになり(私のチームはデザイン科・芸術学科・作曲科・弦楽科)、協力して御輿と法被を作り上げます。準備は夏前から行われ、デザイン案をみんなで出し合うところから始まり、夏休みはほとんど御輿と法被作りに当てられます。御輿は主に発泡スチロールから削り出し、8月中には形が完成しましたので、今日から3日ほどで色を塗る予定です。

出来上がった御輿は1日目の金曜日に担いで上野を練り歩き、2日目の土曜以降は藝大(音校)で展示されるので必見です!
私のチームのテーマは、無病息災の神獣【 獏 】
悪夢を喰らい幸せをもたらす獏が、年に一度の盛大な宴である藝祭に降臨します。

展示やコンサート・御輿以外にも、サンバと呼ばれる楽器隊が大きな音で演奏したり(私も出ます!)、アートマーケットや模擬店で藝大生が作ったものを売ったりと、とても賑やかで毎年かなり盛り上がります。
どなたでもお越しいただけます。藝大生が一丸となって作り上げる藝祭にぜひいらしてください!

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