茂吉忌の茂吉のうたを詠みかえし七十路の茂吉われより若し
精神科医でアララギ派の歌人の斎藤茂吉の1953(昭和28)年の忌日。
71才で亡くなられたようです。現代ではまだまだ若かったんですね。
晩年の主な作品
たかむらの中ににほへる一木あり柿なるやといへば「応」とこそいへ (1948年(昭和23年)
時としてベルリン郊外のワン・ゼエにも心の及ぶ老人(おいびと)われは (1949年(昭和24年)
円柱の下ゆく僧侶まだ若くこれより先きいろいろの事があるらむ (1950年(昭和25年)
おぼろなるわれの意識を悲しみぬあかつきがたの地震(なゐ)ふるふころ (1951年(昭和26年)
梅の花うすくれなゐにひろがりしその中心(なかど)にてもの栄(は)ゆるらし (1952年(昭和27年)
永遠の少年らしい表情です!