万葉の暮らしひもとき心中を尋ねてぞこそしるべかりける
『古今和歌集』は、醍醐天皇の勅命により『万葉集』に撰ばれなかった古い時代の歌から撰者たちの時代までの和歌を撰んで編纂し、延喜5年4月18日に奏上された。
ただし現存する『古今和歌集』には、延喜5年以降に詠まれた和歌も入れられており、奏覧ののちも内容に手が加えられたと見られ、実際の完成は延喜12年ごろとの説もある。
撰者は紀友則、紀貫之などの4人である。
序文では友則が筆頭にあげられているが、仮名序の署名が貫之であること、また巻第十六に「紀友則が身まかりにける時によめる」という詞書で貫之と躬恒の歌が載せられていることから、編纂の中心は貫之であり、友則は途上で没したと考えられている。
編集は古歌の収集と分類・部立の2段階で、延喜5年に奏覧(完成)としている。
『古今和歌集』には延喜5年以後に詠まれた歌が含まれているので、この「延喜五年四月」を奉勅の時期と考え、奏覧はもっと後だとする見方もある。
ただし、序に奏覧の日が書かれず奉勅の日付のみを記すとは考えにくいことから、完成後増補改訂されたとするのが一般的である。
色よりも香こそあはれと思ほゆれ 誰が袖触れし宿の梅ぞも 読人知らず
【意味】
花の色よりも香の方が素晴らしいと思われる、いったい誰の袖が触れて、その移り香の薫るこの家の梅なのだろうか。
万葉集・古今和歌集等、1,200年も前からの文化が今もなお、続いていることは本当に素晴らしいですね。
私の実家は桓武天皇の末裔らしいので、その頃の文化を今なお触れることは素敵だと思います。
私は短歌も趣味の一つとして、8年位前から始めました。毎日一首を詠むことを心がけています。